タイガー・ウッズ（米）が長男チャーリー君とのゴルフについて楽しそうに告白した。

　日頃プライベートについてほとんど口にしないタイガーだが、WGC-ブリヂストン招待で7打差圧勝を飾った時にはホールアウト直後には息子を抱き上げた。あちこちでシャッターが切られる中、はにかみながら父の腕の中にいるチャーリー君。タイガーの表情も戦いの最中とは一転して穏やかで優しいものとなり、周囲は暖かい空気に包まれた。

「（長女の）サムは2008年全米オープンで僕の優勝を見ているけど、チャーリーは見たことがないんだ。だからチャーリーにとっても僕にとっても今日は特別」と笑顔を絶やさず会見で口にしたタイガー。今は亡き父アール氏と共に2歳でゴルフを始めた自分と同じように、チャーリー君にもクラブを持たせているという。

　現在タイガーの自宅には4ホールのゴルフ場がある。離婚した前妻エリンさんがチャーリー君とその姉であるサムちゃんの2人の子供を育てているが、父であるタイガーのもとを子供たちが訪れることも少なくない。そんな折に一緒にコースに出ているというのだ。

「父がしてくれたようにただ楽しんでいるだけ。コースに出てレッスンをするわけでもなく楽しむんだ。僕がボールを打つとチャーリーは僕のスイングを真似してスイングし始めた。僕もそうやって父と一緒にゴルフを覚えたんだ。楽しんで、競い合って、ゴルフにのめりこんでいった」とタイガーは父を思い出すかのように語った。

　現時点でチャーリー君がプロゴルファーになるかどうかはもちろんわからない。だが、偉大なプレーヤーである父タイガーとの時間を楽しく過ごしていることだけは確かなようだ。