53歳P.シニア、世界ランカーを退け史上最年長V達成! 豪州ツアー
2012年12月10日(月)午前10:22
米チャンピオンズツアーで活躍する53歳のピーター・シニア(豪)が強風の難コンディションをものともせず、母国のナショナルオープンを最年長で制覇した。
豪州ツアーのオーストラリアン・オープン(豪州、ザ・レイクスGC)は現地時間9日、台風並みの突風に見舞われ3時間の中断を挟んだ後、最終ラウンドの競技を終了。3位タイからスタートし2バーディ、2ボギーのイーブンパー72にスコアをまとめたシニアが通算4アンダーで逆転優勝を飾った。
1打差の単独2位に日本ツアーで今季賞金ランク3位に入ったブレンダン・ジョーンズ(豪)が食い込み、通算2アンダー単独3位にキャメロン・パーシー(豪)。初日から上位争いを繰り広げた世界ランク4位のジャスティン・ローズ(英)はこの日4オーバー76の乱調で通算1アンダーにスコアを落とし、キム・フェルトン(豪)らと並び4位タイで終戦。自らにとってのシーズン最終戦を白星で飾ることは出来なかった。
「長いゴルフ人生でこれほどタフなコンディションは初めてだった」と歴史的勝利を挙げたシニア。「もう(レギュラーツアーでの自分のゴルフ人生は)終わったと思っていたけれど、ゴルフとは不思議なゲーム。もしコンディションが良かったら他の選手が勝っていただろう。コンディションが難しかったからこそ私のところに優勝が転がり込んで来た。飛ばない分、あまり風が苦にならなかったからね」とベテランは自嘲気味に想定外の優勝を喜んだ。
最終日に上位でアンダーパーをマークしたのはジョーンズとマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)だけ。飛ばし屋ほど風の影響を受ける状況に前日単独トップに立ったジョン・センデン(豪)は10オーバー82とまさかの大叩きで通算3オーバー18位タイまで順位を下げた。
また大会一番人気のアダム・スコット(豪)も強風に苦しみ4オーバー76を叩き、通算2オーバーの14位タイで4日間の競技を終えている。
一方、63歳のトム・ワトソン(米)は風が比較的穏やかだった時間帯にラウンドしたこともありこの日のベストスコア3アンダー69をマーク。通算5オーバーで前日の65位タイから28位タイに大きく順位を上げ存在感を見せつけた。