世界のゴルフ界をけん引してきた大御所2人がその息子たちを交えて一緒にプレーする。

　フロリダ州のリッツカールトンGCを舞台に現地時間15、16日に行われるPNCファーザーサン チャレンジは、メジャー大会か“準メジャー”のザ・プレーヤーズ選手権に優勝した者しか出場資格がないイベントだ。そのパートナーである家族は現在ツアーカードを持っていない者に限られる。その名のとおり父と息子の組み合わせから始まったイベントだが、孫や娘などにも出場資格はある。

　ジャック・ニクラウス（米）は1999年の同大会でコンビを組んで優勝したこともある息子ゲイリー・ニクラウス（米）と共に参戦。「戻ってこられてうれしい。私はいつも息子たちとプレーするのが好きだし、子供と一緒に何かできるのはうれしい」と表情をほころばせた。長年のライバルであるアーノルド・パーマー（米）と同組で回ることについては「長い間の友人でもあるアーノルドと一緒にすごせるなんて素晴らしい。我々はたくさんの試合で最高の思い出を持っているからね」と思い入れを口にした。

　一方のパーマーは孫のウィル・ウェアーズ（米）をパートナーにして参戦。「この大会は私にとってずっと大きな意味を持っている。他の多くのプレーヤーと同じように。家族と共に試合が出来るチャンスをくれたスポンサーに感謝したい。それにまたジャック（ニクラウス）と一緒にプレーできるなんて特別な気持ちだ」とこちらも感激しきりだ。

　長い間ツアーを引っ張る両輪だったパーマーとニクラウスだが、近頃では一緒にクラブを持つ姿が見られるのはマスターズ大会初日の第1ラウンドスタート前に行われれるオナラリー（名誉）スタートくらいになってしまった。それだけにファンにとっては見逃すことのできないイベントとなる。

　尚、大会は18組の家族チームが出場。パーマー、ニクラウスのチームの他、レイモンド・フロイド（米）＆ロバート・フロイド（米）やマーク・オメーラ（米）＆ショーン・オメーラ（米）、リー・トレビノ（米）＆ダニエル・トレビノ（米）、ニック・ファルド（英）＆マシュー・ファルド（英）、デービス・ラブIII（米）＆ドル・ラブ（米）、そしてデビッド・デュバル（米）と義理の息子であるニック・カラビテス（米）らの組がそれぞれ思い思いのプレーを繰り広げる。