2週連続優勝を狙ったピーター・シニア（豪）は最終日に失速。26歳のルーキー、ダニエル・ポポビッチ（豪）が初日からのトップを守り記念すべきプロ初優勝を飾った。

　豪州、ワンアジア両ツアー共催のオーストラリアンPGA選手権（豪州、パーマー・クーラム・リゾート）は現地時間16日、最終ラウンドの競技を終了。後続に2打差の単独トップからスタートしたポポビッチが3アンダー69をマークし、通算16アンダーで完全優勝を達成した。

　ロッド・パンプリング（豪）とアンソニー・ブラウン（豪）が4打差の2位タイに食い込み、通算11アンダー4位タイにジェフ・オギルビー（豪）ら。この日4アンダー68の好スコアをマークしたダレン・クラーク（北アイルランド）が通算9アンダー8位タイに入っている。

　一方前日3位タイに浮上し、前週のオーストラリアン・オープンに続く2週連続Vが期待された53歳のシニアは、前日までの好調なプレーが影を潜め、この日だけで5つスコアを落として通算5アンダー27位タイに終わった。

　一見、4打差で完全優勝を飾ったポポビッチの圧勝ペースかと思われるが、実は産みの苦しみを味わっていた。ベテランのパンプリングが出だしの1番から6連続バーディの猛チャージで追い上げ、一時首位の座を明け渡したのだ。しかしそのパンプリングも勝負どころの上がり3ホールで失速。16番、17番で連続ボギーを叩くと最終18番は痛恨のダブルボギー。ルーキーのポポビッチが逃げ切ってドラマチックなツアー初Vをものにした。

　尚、ディフェンディング・チャンピオンのグレッグ・チャーマーズ（豪）は通算7アンダー21位タイに終わっている。