ライダーカップ最終日のスタートに遅刻しそうになったローリー・マキロイ（北アイルランド）をコースに送り届けたパトカーが、来年初めにインターネットサイト『eBay.com』で売りに出されることがわかった。

　米イリノイ州のメダイナCCを舞台に行われた2年に1度の欧米決戦は10-6と米国が大量にリードして最終日のシングルスを迎えていた。お互いに負けるわけには行かない名誉を賭けた戦い。ところが欧州チームのエースであるマキロイは4つのタイムゾーンがある米国で混乱したのか、スタート時間を1時間勘違いしてしまっていたのだ。ホテルでこのことを知らされた時点でキーガン・ブラッドリー（米）との戦いまでわずかに25分しかないという大ピンチ。これを救ったのが警察官パット・ロリンズ氏がハンドルを握るパトカーだった。焦るマキロイを乗せてホテルからコースまでサイレンを鳴らして突っ走ったパトカーはスタート直前にコースに到着した。

　練習なしのぶっつけ本番でスタートしたマキロイだったが、見事2アンド1でブラッドリーを撃破。その後欧州チームは14.5-13.5と逆転し、1ポイントの僅差で大会を連覇した。まさかの大逆転負けに呆然とする米国チームの様子は記憶に新しい。

　関係者は「売れれば我々にとっても納税者にとってもいいボーナスになるだろう」と話しており、いくらで落札されるかに注目が集まっている。