タイガー天国から地獄へ 「燃料切れ」にも不屈の闘志
2013年9月21日(土)午前9:21
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年間王者に与えられる1,000万ドル(約9億9,000万円)のビッグボーナスを目前にしてタイガー・ウッズ(米)が苦しんでいる。
米男子ツアーのフェデックスカッププレーオフシリーズ最終戦 ツアー選手権(ジョージア州、イースト・レイクGC)は現地時間20日、第2ラウンドの競技を終了。この日終盤、タイガーがまさかの展開に見舞われた。
大会初日はノーバーディのラウンドで出場30名中29位と出遅れたタイガーは、巻き返しを誓ったこの日、13番までに5つバーディを奪う快調なゴルフを展開。一時首位に4打差まで迫り、いよいよタイガーチャージの始まりかと思わせた。
ところが14番でティーショットを大きく左に曲げてダブルボギーを叩くと、続く15番ではグリーンサイドバンカーから寄せきれずにボギー。さらに17番ではティーショットを池に打ち込む大乱調。そのホールでトリプルボギーを叩いて前半の貯金を吐き出し、1オーバー71と1つスコアを落とした。
その結果、順位的には3ランクアップしたものの通算4オーバー26位タイに依然低迷。タイガーは「長いシーズンの終わりだからね。今季は15試合に出場して5勝を挙げて来た。特に全英オープン以降は立て続けに試合に出ていたからそろそろ体力的にも限界が来ている。14番と17番のティーショットは下半身が止まってしまった。明らかな燃料切れだね」と自嘲的に語っている。
このままでは通算10アンダーで単独トップに立ったヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、あるいは通算6アンダー単独2位につけるアダム・スコット(豪)に年間王者の座を譲ることになるが…。
「いや、まだまだ試合は終わっちゃいない。明日はまた別の日。36ホール残っているんだから、完全に優勝戦線から離脱したわけじゃないよ」と強気のコメントを口にしたタイガー。とはいえステンソンとは14打差。この差を縮めるのは容易なことではない。だがこれまで幾度となく不可能を可能にして来たタイガーだけに有言実行を期待したい。