23歳P.リード逃げ切りV! タイガー自滅、松山34位タイ
2014年3月10日(月)午前10:38
3日目を終えてトップに立つと負けない。そんなタイガー・ウッズ(米)の不敗神話のお株を奪う23歳が登場した。
世界ランキング上位のプレーヤーだけが出場を許された世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ第2戦、WGC-キャデラック選手権(フロリダ州ブルーモンスター at トランプナショナルドラル)は現地時間9日、最終ラウンドの競技を終了。単独トップからスタートしたパトリック・リード(米)が3バーディ、3ボギーのイーブンパー72にスコアをまとめ、通算4アンダーで逃げ切りWGCシリーズ史上最年少チャンピオンに輝いた。
出だしの4ホールで3バーディを奪い独走態勢に入ったリードだったが後半は後続の追い上げにアップアップの状態。ピンチに次ぐピンチを乗り越えボギーでも勝ちの最終ホールまでこぎ着けたが、そこでリードを試練が襲う。池を避け刻んだティーショットはフェアウェイにさえ届かずラフに埋まり、2打目はグリーン手前のフェアウェイに置きに行くだけ。アプローチも寄らず10メートル近い距離を残すがそこは何とか2パットにまとめ、辛くも1打差で逃げ切った。
真っ赤なポロシャツに黒のパンツ。タイガーの勝負服と同じ色のウェアに身を包んだ若人は身重の妻、ジャスティンさんに出迎えられ安堵の表情を浮かべる。23歳にして米男子ツアー3勝目を挙げたリードは「忍耐強くプレーしただけ。パットがすごく良かった。パターが良いとショットにかかるプレッシャーが軽減される。ハードワークが報われた。こんな強豪相手に最高の結果を出すことが出来て大きな自信になった」と4日間を振り返った。
1打差の2位タイにブッバ・ワトソン(米)と欧州ツアー2勝のジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)が入り、リチャード・スターン(南ア)とダスティン・ジョンソン(米)が通算イーブンパー4位タイ。最終日に4アンダー68をマークしたアジアの星トンチャイ・ジェイディ(タイ)が通算1オーバー6位タイに食い込んだ。
前日のチャージで4位タイに浮上し逆転での連覇に望みを繋いだタイガーは腰痛が悪化しノーバーディで自滅。ブルーモンスターでの自己ワースト6オーバー78を叩き、通算5オーバーでローリー・マキロイ(北アイルランド)、アダム・スコット(豪)らと並び25位タイに終わった。
日本勢唯一出場の松山英樹は3バーディを奪ったもののボギー1つ、ダブルボギー2つを叩き通算6オーバー34位タイで4日間の競技を終えている。