欧州ツアーはアンカリング禁止に賛成
2013年3月6日(水)午前11:02
欧州ツアーがアンカリング禁止に賛成のスタンスを表明した。
ロングパターやベリーパターのグリップを体の一部に固定(アンカリング)してストロークするパッティングスタイルは、長年規則上論争を呼んでいたがそのまま認められる形が続いていた。だが、一昨年、キーガン・ブラッドリー(米)が全米プロゴルフ選手権を制し、ウェブ・シンプソン(米)、アーニー・エルス(南ア)と、アンカリングをしてのメジャー優勝者が相次いだことをきっかけにルールの総本山、R&A(ロイヤル・アンド・エイシェント・ゴルフ・クラブ)とUSGA(米国ゴルフ協会)が禁止の方向性を打ち出していた。
すでにこのスタイルでプレーしている選手や関係者に配慮して90日間、広くコメントを募集する期間を設けていたが、これも2月28日で終了。4年に1度行なわれる次のルール改正で禁止されることが既定路線となっている。
これに対し、当然選手たちからは猛反発が起こっている。PGA(米男子)ツアーとPGA・オブ・アメリカは選手サイドに立ち、アンカリング禁止を考え直すよう主張。だが、今週になって欧州ツアーはR&A、USGAを後押しする立場を明らかにしており、PGAツアーなどと真っ向から対決することになる。
「アンカリングがどれほど有利かというデータがない」という禁止反対派の主張にR&A、USGAがどう応え、どう決着をつけるのか。まだまだごたごたが続きそうな問題ではある。