第3次黄金期の幕開けか? タイガー記録尽くめのV王手
2013年3月10日(日)午前11:11
- この記事のキーワード
不倫スキャンダルで世間を賑わせ勝てずに低迷した数年前が嘘のように、タイガー・ウッズ(米)が新たな黄金時代を迎えようとしている。
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ今季第2戦、WGC-キャデラック選手権は現地時間9日、フロリダ州のTPCブルーモンスター at ドラルを舞台に第3ラウンドの競技を終え、通算18アンダーまでスコアを伸ばしたタイガーが後続に4打差をつけシーズン2勝目、米男子ツアー通算76勝目に王手をかけた。
特筆すべきはその内容。3日目までの54ホールでタイガーがマークしたバーディは24個で、トータルのパット数は74だが、そのどちらもが37歳のタイガーにとって54ホールのキャリアベストを更新する数字だったのである。
ちなみに3日目を終え単独トップ(後続をリード)で最終日を迎えたのは過去41回。そのうち負けたのは2回だけで、2打以上のリードがありながら逆転を許したのは唯一2010年のシェブロン・ワールド・チャレンジ(タイガー主催のシーズンオフのチャリティイベント)でマクドウェルに並ばれプレーオフで敗れたときだけ。
まして今回は4ストロークのアドバンテージがあり、すでに他の選手たちは戦闘意欲を削がれ2位狙いを公言している。ということはこのままタイガーが優勝する可能性は極めて高い。
大掛かりなスウィング改造を経て昨シーズンは3勝を挙げたものの、メジャーで優勝争いに絡めなかったため「完全復活ではない」といわれ続けたタイガー。だがショット、パットともその精度は昨年を大きく上回る。どうやら今季はメジャー通算15勝目も期待できそう。果たして今週がタイガーにとって第3次黄金期の幕開けになるか注目だ。