タイガー、貫禄の通算76勝目!
2013年3月11日(月)午前10:01
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タイガー・ウッズ(米)が貫禄のゴルフで米男子ツアー通算76勝目を飾った。
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ今季第2戦で、フロリダシリーズ第2戦でもあるWGC-キャデラック選手権は現地時間10日、同州のTPCブルーモンスター at ドラルを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日後続に4打差をつけ単独首位で臨んだタイガーは貫禄のプレーを見せた。
前日単独2位で一緒に最終組を回るグラエム・マクドウェル(北アイルランド)が2連続バーディでスタートしたが、タイガーは動じない。1番こそパーだったが、2番で6メートルの長いパットを沈めてバーディ奪取。追撃を許さない。4番パー3ではピン左1メートルにピタリとつけるスーパーショットを見せ、ここもバーディとし通算20アンダー。全盛期の強さを思わせるプレーを続けた。バックナインに入ってからも、10番パー5の第3打をグリーン右上ラフから絶妙なロブショットで1.5メートルにつけて3つ目のバーディ。スーパータイガー復活を印象づけた。
強い風の中、16番、18番ではボギーを叩いたが、それでも通算19アンダー。4つスコアを伸ばして単独2位に入ったスティーブ・ストリッカー(米)に2打差をつけて今季2勝目を手にした。これはサム・スニード(米)が持つ米ツアー最多勝『82』にあと6つと迫るツアー通算76勝目。史上最多勝に向けてもタイガーがまた走り出したことになる。
大会直前に友人でもあるパットの名手ストリッカーからレッスンを受けて、不調だったパッティングを克服して手にした大きな勝利。そのストリッカーが単独2位になったこともあり、表彰式のインタビューでは開口一番「サンキュー、スティーブ」と周囲を笑わせた。
これでフェデックスポイントランキングでも2位となったタイガー。ようやく目を覚ました眠れる虎は、約1か月後のマスターズで待望のメジャー15勝目を飾るべくさらに牙を研ぐ。
単独2位スタートのマクドウェルは、最終18番でティーショットを池の淵の岩の上に打ち込んでこのホールまさかのダブルボギー。通算14アンダーでフィル・ミケルソン(米)、アダム・スコット(豪)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)に並ぶ3位タイで4日間の競技を終えている。
また、不調が続いていた世界ランキングNo.1のローリー・マキロイ(北アイルランド)もこの日7アンダー65でプレーして通算10アンダー。ディフェンディング・チャンピオンのジャスティン・ローズ(英)らと並ぶ8位タイに入ってようやく復調の気配を見せている。