今季好調のデビッド・フロスト（南ア）がフレッド・カプルス（米）に5打差をつけ、初日からのリードを守り切って完全優勝を達成した。

　米チャンピオンズツアーの東芝クラシックは現地時間17日、カリフォルニア州のニューポートビーチCCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日6アンダー65をマークしたフロストが、2007年にジェイ・ハース（米）が記録したトーナメントレコードに並ぶ通算19アンダーで逃げ切った。

「フレディ（カプルス）との優勝争いを心から堪能した」というフロストにとってこれがツアー通算4勝目。19年の歴史を誇る今大会で初日から首位を走り完全Vを達成したのは2011年のニック・プライス（ジンバブエ）に続いて2人目の快挙。今季は出場4試合すべてでトップ10入りと好調のフロストは、初戦の三菱エレクトリック チャンピオンシップ at フアラライでプレーオフにコマを進めたものの、ジョン・クック（米）に勝利を譲っている。

　そのときの雪辱を早くも果たし「ゴルフに浮き沈みはつきものだけれど、少なくても今シーズンは自分でも驚くほど安定したプレーが出来ている」と自画自賛。優勝争いをしたカプルスより「私の方がパターが少しだけ入ってくれた」と控えめに勝因を口にした。

　通算14アンダー単独2位にカプルスが入り、通算11アンダー3位タイにハースとピーター・シニア（豪）が食い込んだ。

　また63歳のトム・ワトソン（米）が通算10アンダー単独5位。ルーキーにしてすでにツアー1勝を飾っているロッコ・メディエート（米）が通算9アンダー6位タイと、こちらも好調をキープしている。