タイガー、首位の2人に4差7位タイ 遼は急降下
2013年3月23日(土)午前10:15
- この記事のキーワード
得意の大会で連覇を狙うタイガー・ウッズ(米)が上がり3連続ボギーを叩いて一歩後退した。
米男子ツアー、アーノルド・パーマー招待は現地時間22日、フロリダ州のベイヒルC&ロッジを舞台に第2ラウンドの競技を終了。大会通算8勝目を視野に入れるタイガーは出だしの1番で3.5メートルのパット沈めて幸先の良いバーディを奪うと、6番パー5ではセカンドショットを見事ピンそば2.5メートルに運んで今週2個目のイーグル奪取に成功。11番&13番もバーディとしポールポジションゲットかに思われた。ところが終盤3連続ボギーで失速。結局この日は2アンダー70にとどまり、通算5アンダー7位タイに後退した。
とはいえショット、パットともに調子は悪くない。アルペンスキーの金メダリスト、リンゼイ・ボン(米)さんと交際を公に認め、公私とも充実した日々を送るタイガーだけに残り2日、首位との4打差は十分逆転可能な射程圏内だ。
一方、初日のトーナメントリーダー、ジャスティン・ローズ(英)と並ぶトップタイに躍り出たのは2011年のフェデックスカップ年間王者ビル・ハース(米)。今季は首痛に悩まされていたが「ゴルフの調子が良いと痛みも吹き飛ぶ」とノーボギーの1イーグル、4バーディで6アンダー66をマーク。通算9アンダーで前日の5位タイからローズとともに首位の座を分け合った。
今大会に過去5回出場しているハースだが、これまでの最高位は17位タイで予選落ちも2度経験している。「いつもアーノルド(パーマー)は僕に“試合に出てくれてありがとう”と言ってくれる。その都度僕は“こちらこそ招待ありがとうございます。今度こそもっとましなゴルフをします”と恐縮していた。そろそろ本気で結果を出したい」と苦手意識を克服し、優勝戦線を引っ張ることを胸に誓った。
その他上位陣は通算8アンダー単独3位に昨季のルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)、ジョン・ハー(米)。通算6アンダー4位タイにケン・デューク(米)、J.J.ヘンリー(米)らがつけた。
一方、初日タイガーやハースと同じ5位タイと快調な滑り出しを切った石川遼は2日目につまずいた。出だしの1番でボギーを叩くと、中盤の6ホールにダブルボギー1つ、ボギー3つの大誤算。結局この日は前日より8打悪い5オーバー77と乱れ、通算2オーバー57位タイに急降下。上位のスコアが伸びなかったため予選落ちは免れたが、もったいない結果となってしまった。
しかしこの日苦しんだのは石川だけではなかった。世界ランク12位のリー・ウェストウッド(英)、全米オープンチャンピオンのグラエム・マクドウェル(北アイルランド)もスコアを落とし、石川と同じ通算2オーバー57位タイに低迷。現在フェデックスカップランキング1位のブラント・スネデカー(米/通算8オーバー116位タイ)、フィル・ミケルソン(米/通算8オーバー116位タイ)、アーニー・エルス(南ア/通算6オーバー104位タイ)らも相次いで予選落ちを喫している。