43歳J.フューリック奪首! R.マキロイ急浮上! タイガー撃沈…
2013年8月11日(日)午前11:15
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プロNo.1決定戦で43歳のベテラン、ジム・フューリック(米)がメジャー通算2勝目に王手をかける中、ディフェンディング・チャンピオンのローリー・マキロイ(北アイルランド)が逆転での連覇に望みを繋いだ。
米男子ツアー今季メジャー最終戦、第95回 全米プロゴルフ選手権は現地時間10日、ニューヨーク州のオークヒルCCを舞台に第3ラウンドの競技を行い、2位タイからスタートしたフューリックが5バーディ、3ボギーの2アンダー68に手堅くスコアをまとめ、通算9アンダーで単独トップに浮上した。
1打差の単独2位に前日メジャー最少ストロークタイの『63』をマークしトップに立っていたジェイソン・ダフナー(米)、通算7アンダー単独3位にヘンリック・ステンソン、通算6アンダー単独4位にジョナス・ブリクストのスウェーデンコンビがつけている。
マスターズに続く今シーズンメジャー2勝目を目指すアダム・スコット(豪)はチャンスにパットを決めきれず2オーバー72を叩いて通算5アンダー。スティーブ・ストリッカー(米)と並び5位タイに後退した。
そしてこの日特筆すべきが今季まだ勝星がないマキロイの動向だ。石川遼、松山英樹らと同じ28位タイからスタートしたマキロイは難しい17番、18番で連続バーディを奪って3日目の競技を締めくくり3アンダー67の好スコアをマーク。通算3アンダーは首位のフューリックに6打差あるものの、最終日のスコア如何では逆転もあり得る7位タイにジャンプアップした。
「上がり2ホール連続バーディは凄く大きい。18番のチップインバーディ、あれは本当に完璧だった。普通ならボギーを覚悟しなきゃいけないホールでのバーディはイーグルの価値がある」と声を弾ませたマキロイ。「アプローチが凄く良いんだ。ショットはまだベストじゃないけれど、これも(ショットが良くなるのも)時間の問題という気がする」と自信を取り戻してきた様子。「勝てなかったとしても楽しむことが第一」と肩の力が抜けたマキロイは、最終日上位陣にとって怖い存在になりそうだ。
一方、タイガー・ウッズ(米)はこの日もエンジンがかからず1バーディ、4ボギーの3オーバー73を叩き、通算4オーバー48位タイに後退。5年ぶりメジャー通算15勝目が絶望となり「毎週、毎週、良いプレーが出来るわけじゃないよ」と自嘲気味につぶやいた。
また全英オープン覇者のフィル・ミケルソンも苦戦。この日だけで8つスコアを落とし通算10オーバーは予選を突破した75人中、下から2番目の単独74位に甘んじている。
日本勢は5つバーディを奪ってパープレーにまとめた石川が通算イーブンパー21位タイとまずまずのポジションをキープしたが、期待の松山は出入りの激しいゴルフで3つスコアを落とし、通算3オーバー38位タイに後退。藤田寛之、井戸木鴻樹はすでに予選で姿を消している。
≪全米プロゴルフ選手権放送予定≫
http://www.golfnetwork.co.jp/original/pgachamp2013/