井戸木、23位タイ終戦 優勝したK.ペリーはメジャー連勝!
2013年7月15日(月)午後0:31
日本人男子初のメジャー王者、井戸木鴻樹が世界最高峰のシニアの舞台で最後まで粘り強いプレーを貫いた。
米チャンピオンズツアーの今季メジャー第3戦、全米シニアオープン(ネブラスカ州、オマハCC)は現地時間14日、最終ラウンドの競技を終了。5月のメジャーシーズン初戦、シニアPGA選手権に初挑戦でいきなり優勝、今大会の出場権を勝ち取った井戸木は首位と11打差の通算3オーバー35位タイで最終日を迎えた。
この日の井戸木は2番、3番、6番とバーディを奪い、イーブンパーまでスコアを伸ばしたが、サディスティックといわれることもあるUSGA(米国ゴルフ協会)のセッティングに翻弄され、7番、8番、10番をボギーとして、振り出しに戻ってしまう。それでも挫けることなく自分のプレーを続け、残り8ホールを2バーディ、1ボギーで耐えた井戸木。1アンダー69で回って通算2オーバーは、トム・ワトソン(米)らと並ぶ23位タイで大会を終えた。
メジャー2勝目こそ叶わなかったが、ショットの安定度と決して自分のスタイルを崩さない丁寧なゴルフが十分にチャンピオンズツアーで通用することを改めて示した井戸木。今後の活躍に期待が寄せられる。
優勝はこの日7アンダー63を叩き出し、通算13アンダーまでスコアを伸ばしたケニー・ペリー(米)。単独首位でスタートしたマイケル・アレン(米)がスコアを落とし、他の選手も苦戦する中、ただ一人悠々とプレーして単独2位のフレッド・ファンク(米)に5打差の圧勝。シニアPGA選手権最終日を単独首位で迎えながら、無名だった井戸木に逆転負けした悔しさを糧に、2週前のコンステレーション シニアプレーヤーズ チャンピオンシップ、そして今大会とメジャー連勝を果たしてみせた。
大会後、ペリーは「USGAのタイトルだ! たとえシニアといっても(ナショナル)オープンで勝てたことは本当に誇りに思う」と感無量で勝利の喜びを噛み締めていた。
もう一人の日本勢、尾崎直道もこの日1アンダー69で回って通算9オーバー。54位タイで4日間の競技を終えている。