欧州ツアー優勝の17歳新星C.ハルに注目!
2014年3月18日(火)午後0:30
女子ゴルフ界にまたしても新たなヒロインが誕生した。
3月20日に18歳の誕生日を迎えるチャーリー・ハル(英)だ。先週行われた欧州女子ツアーのシーズン第5戦、ララ・メリエム・カップで最終日に9アンダー62を叩き出し、2008年の同ツアー賞金女王、グラディス・ノセラ(仏)をプレーオフの末に下して初勝利をつかんだ。
もっともハルは、アマチュア時代の2012年に米女子ツアーメジャー大会のクラフト・ナビスコ選手権をはじめとするいくつかのプロの試合で予選を通過。プロ転向して迎えたルーキーシーズンの昨季は欧州ツアーで4度の2位(タイを含む)を経験。さらに、女子のライダーカップと呼ばれるソルハイムカップに史上最年少で出場すると、欧州チームの一員として活躍し勝利をもたらした。当たり前のようにルーキー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人賞)に輝いた実績を持っており、初優勝は時間の問題とされていた。そんな中で勝ち取った初タイトルなだけに、周囲は誰も驚かなかった。
初Vを飾ったララ・メリエム・カップの最終日は、強烈な追い上げを見せながら、18番で3メートルのバーディチャンスを外して通算15アンダーでホールアウトしたハルに対し、百戦錬磨のノセラが1打リードで迎えた18番で3パットのボギーを叩きプレーオフに突入。同じ18番パー3で行われたプレーオフでは、ノセラが4.5メートルのバーディパットを外した後、ハルが今度は1.2メートルのパットをあっさり沈めてバーディを奪った。
「最後のパットは手が震えたけど、ソルハイム(カップ)でポーラ(クリーマー)とレクシー(トンプソン)相手に入れたパットも同じで、それを決めて勝っているから、もうプレッシャーのかかるパターは得意になりました」と笑う強心臓ぶり。昨年プロデビューを飾りいきなり2位タイに入った同じ大会で、見事に優勝した17歳は今後ツアーを引っ張っていく存在になるに違いない。