N.ファルドが米シニアデビュー! 井戸木も参戦
2013年10月11日(金)午後1:08
メジャー6勝のニック・ファルド(英)が現地時間11日開幕のSAS選手権(ノースカロライナ州プレストンウッドCC)で米チャンピオンズツアーに殴り込みをかける。
同ツアーは、今大会を含めて残り4試合とシーズン大詰めを迎えている。そんな中、実力者がやってくることで戦いの様相が変わってきそうな雲行きだ。
マスターズ3勝(1989年、1990年、1996年)、全英オープン3勝(1987年、1990年、1992年)と全盛期には圧倒的な強さを誇ったファルドも現在56歳。近頃ではテレビコメンテーターとしての顔を優先し、ゴルフの聖地セントアンドリュース オールドC(スコットランド)で行われた2010年の全英オープンを最後に試合に出場していなかった。
ところが、今年の全英オープンの舞台が2度(1987年、1992年)クラレットジャグを手にした思い出のミュアフィールド(スコットランド)ということもあり「ここで全英オープンに出られるのはこれが最後のチャンス」と一念発起。それに向けてトレーニングを続け、見事にミュアフィールドでプレーしたのだ。結果は残念ながら予選落ち。その後はまたプレーせずに今日に至っていた。
それでも、やはり試合でプレーする魅力には勝てず、チャンピオンズツアー出場を決心。「なんだかおかしいよね。全英オープンに出るためのトレーニングが楽しくてね。もう一度プレーすることを楽しみ、自分の競技レベルをもう一度試したくなったんだ」と、笑った。全盛期には見られなかったような笑顔は本当にゴルフを楽しんでいるから。そこで結果が出せれば最高だ。
ファルドと同組でラウンドするのは、現在チャールズ・シュワブカップのポイントランク首位のケニー・ペリー(米)とトム・カイト(米)。話題を持っていかれまいと必死でプレーするに違いない。さらに連覇を狙うベルンハルト・ランガー(独)、シニアPGA選手権覇者の井戸木鴻樹、コリン・モンゴメリー(スコットランド)、マーク・オメーラ(米)らも出場して激戦を繰り広げる。