初日思うようなプレーが出来ず下位に沈んだ井戸木鴻樹が2日目、快調なゴルフで34人をごぼう抜きにした。

　米チャンピオンズツアーのSAS選手権（ノースカロライナ州プレストンウッドCC）は現地時間12日、第2ラウンドの競技を終了。ここのところ今ひとつ噛み合ないプレーが続いていた井戸木は68位タイからスタートしたこの日、持ち前の正確なショットを武器に6バーディ（1ボギー）を奪って5アンダー67をマーク。通算2アンダーまでスコアを伸ばし34位タイに浮上した。18ホール中、パーオンを逃したのはわずか1ホールだけ。持ち味のショットが甦ったことで最終日も期待出来そうだ。

　上位争いは初日エージシュートを達成し、首位タイ発進を切ったラリー・ネルソン（米）が前日より9打悪いスコア（3オーバー75）で通算3アンダーまで落とし29位タイに後退する中、ラス・コクラン（米）が2日連続『66』で通算12アンダー。単独トップの座を守り完全優勝に王手をかけたが、2打差の2位タイにはベルンハルト・ランガー（独）、デビッド・フロスト（南ア）、カーク・トリプレット（米）といった強豪がひしめいている。シーズンも大詰めを迎えたツアーでコクランがランガーらの追撃をかわし完全Vなるか注目だ。

　尚、今大会がアメリカシニアデビュー戦だったニック・ファルド（英）は、第1ラウンドの途中でひじ痛を訴え途中棄権を表明している。