タイトル目指し突き進むK.ペリー 井戸木も参戦
2013年10月25日(金)午後1:34
ケニー・ペリー(米)が初のチャールズ・シュワブカップ王者に向けて戦っている。
米チャンピオンズツアーで、レギュラーツアー(米男子ツアー)のフェデックスカップ同様ポイント制で繰り広げられているチャールズ・シュワブカップランキングは、現在2,760ポイントを稼いでペリーが首位に立っている。494ポイント差の2位でこれを追っているのが2010年同カップ王者のベルンハルト・ランガー(独/2,266ポイント)で、789ポイント差の3位がデビッド・フロスト(南ア/1,971ポイント)だ。
現地時間25日開幕のAT&T選手権(テキサス州TPCサンアントニオ)を含めて、同ツアーは残り2試合。次週に控えたシーズン最終戦のチャールズ・シュワブカップ選手権(31日?11月3日/カリフォルニア州TPCハーディングパーク)は賞金ランキング30位までと出場選手も限られるうえ、ポイントが通常の2倍とあってまだまだタイトルの行方はわからない。
しかしながら、2011、12年と続けて同カップを制しているトム・レーマン(米)が「ひとり挙げろと言われたら、僕はケニー・ペリーだな」と言うように、今年のペリーは間違いなく強い。5月のシニアPGA選手権では井戸木鴻樹にまさかの逆転負けを喫したが、その悔しさを糧にその後メジャー2連勝。レギュラーツアー3試合に参戦していることもあり、ここまでチャンピオンズツアー24試合のうち、18試合に出場しただけだが、ポイントが2倍のメジャー大会での好成績が効いてタイトルに最も近い位置にいる。
「チャールズ・シュワブカップでリードできているのは嬉しいけど、まだ何が起こるかわからないから、しっかりと地に足をつけておかないとね。ランガーとフロストが追ってきているんだから。でも、僕にできるのはいいプレーを続けることだけ。まぁ、何が起こるとしても、今年が良い年であることには変わらないよ」と、相変わらず温厚な表情で語ったペリー。残り2試合、どんな戦いを見せてくれるのか目が離せない。
シニアPGA選手権でペリーを逆転して日本男子初のメジャータイトルを手にし、世界を驚かせた井戸木も参戦。シニアPGA選手権の後、10試合に出場したがトップ10入りはない。それでもシーズン大詰めの今、何とか結果を出してメジャー王者としての貫録を見せようと、必死の戦いを続けている。