R.マキロイ独走! 松山後退&タイガー滑り込みセーフ
2014年7月19日(土)午前6:12
本命ローリー・マキロイ(北アイルランド)の勢いが止まらない。
第143回 全英オープンは現地時間18日、英国のロイヤル・リバプールGCを舞台に第2ラウンドの競技を行い、初日単独首位発進のマキロイが強風の難コンディションとなったこの日も快調なショットとパットで7バーディ、1ボギーの6アンダー66をマーク。通算12アンダーまでスコアを伸ばし、長打を武器に単独2位に浮上したダスティン・ジョンソン(米/通算8アンダー)に4打差つけ独走態勢に入った。
「1番(パー4)で残り85ヤードからボギーを叩いたときはヒヤッとしたけれど、それ以降は他のことに惑わされず自分のゴルフに集中出来た。この2日間楽しめたし、これからも楽しみたい」とメジャー3勝目に照準を合わせたマキロイ。1番でボギー発進を切ったときには、そのホールをバーディとした同組の松山英樹に1打差と迫られたが、その後は切れ味鋭いショットでチャンスを量産。確実にスコアを伸ばし、終ってみれば24位タイに後退した松山(2オーバー74/通算1アンダー)に11打差をつける圧巻のゴルフだった。
マキロイとジョンソンが頭ひとつ抜け出した格好だがこの2人以外は混戦模様で、通算6アンダー3位タイにリッキー・ファウラー(米)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、チャール・シュワーツェル(南ア)、ルイス・ウーストハウゼン(南ア)ら実力者がひしめいている。
さらに通算3アンダー15位タイにアダム・スコット(豪)、通算2アンダー19位タイにジャスティン・ローズ(英)、初日単独2位につけていたマッテオ・マナセロ(伊)もローズらと並び19位タイにつけている。
大誤算だったのは初日10位タイとまずまずのスタートを切っていたタイガー・ウッズ(米)。出だしの1番でいきなりダブルボギーを叩くと続く2番でボギー。以降我慢のゴルフでスコアカード通りのプレーを続けたが17番パー4で我慢しきれず痛恨のトリプルボギー。予選をクリアするためには最終18番で何としてもバーディを奪わなければならい状況に追いつめられた。
しかしそこは2006年、今年と同じロイヤル・リバプールGCで開催された全英オープンで一度もバンカーに入れず優勝した伝説を持つタイガーのこと。2.5メートルを沈めこの日初のバーディをマークして5オーバー77でホールアウト。カットラインぎりぎりの通算2オーバー56位タイで決勝ラウンド進出を決めた。
日本勢で予選を突破したのは松山と小田孔明(通算2オーバー56位タイ)の2人だけ。岩田寛はカットラインに1打足りず通算3オーバー73位タイで予選クリアならず。この日6オーバー78と崩れた塚田好宜も通算3オーバー73位タイ。石川遼は通算4オーバー89位タイ、宮里優作が通算5オーバー110位タイ、小林正則は通算7オーバー121位タイ、近藤共弘は通算9オーバー137位タイでそれぞれ決勝ラウンド進出を逃している。
≪全英オープン放送予定≫
http://www.golfnetwork.co.jp/original/THEOPEN2014