（写真提供:Getty Images）

　国内女子ツアーの第5戦、ヤマハレディースオープン葛城が3日、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部 山名コースを舞台に第2ラウンドの競技を終了。ツアー1勝の藤本麻子が「コースマネジメントがしっかりできた」と語る通り、4アンダー68とスコアを伸ばし通算9アンダーで単独首位をキープした。

　初日の最終18番でイーグルを奪い単独首位発進に成功した藤本は、インスタートの12番から2連続バーディを奪うと、その後はパーを続けてスコアをキープ。2アンダーで前半を終えると、ハーフターン直後の1番でボギーを叩きながらも、そこから2番、3番の連続バーディで立て直す。「5番、6番、7番はチャンスにつけながら決められなかった」ものの、「ようやく入ってくれた」8番でバーディをマーク。5バーディ、1ボギーの4アンダー68で後続を突き放した。

「ピンをデッドに狙わずに外れても大丈夫な方に打っていった。傾斜がきついところにピンをきっていたりするので、外しても大丈夫なようにとにかく簡単に考えてマネジメントしていた」とクレバーな戦略で好スコアを引き出した。

　降雨には「雨は好きです、いろんなことを考えないといけないのでかえって集中できる。でも練習ラウンドの雨は嫌です」と白い歯を見せた藤本。好調の要因を飛距離アップと分析しており「セカンドオナーじゃなくなったし、番手も短くなったのが好成績につながっていると思う。飛距離が伸びたのはクラブが変わったのと体重が増えたこと！」と笑いを誘った。

　明日以降に向けて「パッティングは良いのでこのコースをいかに簡単に考えてプレーするかが重要。簡単にパーが取れるところを狙っていきたい」と2011年以来のツアー2勝目に照準を合わせた。

　また、トップと1打差の単独2位でスタートした藤田光里は、アウトスタートの前半に2ボギー（ノーバーディ）を喫すると、巻き返しを図った後半はパーが並ぶ我慢の展開に。結局2オーバー74でこの日の競技を終え、ディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）、2週連続Vを狙う笠りつ子、地元出身の渡邉彩香、斉藤愛璃と並ぶ通算2アンダーの2位タイにつけた。

　その他、この日を4バーディ、4ボギーのイーブンパー72で終えたイ・ボミ（韓）は通算1オーバー14位タイに、上田桃子とアマチュアの勝みなみ（鹿児島高2年）は通算3オーバー28位タイに順位を上げた。一方、一昨年の賞金女王である森田理香子は通算7オーバーの68位タイで予選落ちが決まっている。

　インターネット中継でラウンド解説を務めるタケ小山プロは「今日は雨ということでかなり厳しいピンポジションだった。ピンの位置でそのホールの難しさが変わるのが葛城。」と振り返った。

　大差をつけた藤本に対しては「完璧なゴルフを二日間し続けているけど、リードが大きくても簡単にいかないのがゴルフ。二位以下は混戦状態なので藤本選手次第ではぜんぜんわからない。」と決勝ラウンドでの展望を語った。

大会3日目も明日4/4（土）朝7時?無料LIVE配信されます。誰が伸ばしても誰が落としてもわからない、難コース葛城ゴルフ倶楽部での戦いをぜひパソコン、スマホ、タブレットでお楽しみ下さい。

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