フレッド・カプルス（米）がシーズンを締めくくる大一番で圧勝を飾った。

　年間王者の称号と100万ドル（約1億円）の特別ボーナスがかかった米チャンピオンズツアー今季最終戦、チャールズ・シュワブカップ選手権は現地時間3日、カリフォルニア州のTPCハーディングパークを舞台に最終ラウンドの競技を終了。5打差の単独トップからスタートしたカプルスが3バーディ、1ボギーの2アンダー69にスコアをまとめ、通算17アンダーで逃げ切りシーズン初勝利を挙げた。

「組み合わせに恵まれたね」とカプルスが言うのは最終日、プロデビュー同期（1980年）のマーク・オメーラ（米）と同組だったこと。「これ以上のペアリングはなかった。普通大量リードしていると逃げ切るのに苦労するものだけれど、今回はトップを走るのが楽しかった」とカプルス。6打差（通算11アンダー）の2位タイに終わったオメーラも「カプルスの飛距離とパワーに圧倒された」と若い頃と変わらない朋友のプレーに脱帽。笑顔の耐えない優勝劇となった。

　一方、年間王者（チャールズ・シュワブカップ）争いは通算10アンダー5位タイに入ったケニー・ペリー（米）が逃げ切ることに。賞レースのライバル、ベルンハルト・ランガー（独）は最終日にノーボギーの4アンダー67をマークし通算11アンダーでオメーラ、ピーター・シニア（豪）とともに2位タイに食い込んだが、ペリーを逆転するには優勝が条件だったためタイトル獲得ならず。しかし賞金王争いではランガーが2年連続王者の地位を守った。

　尚、今大会に出場が許されたのは賞金ランクトップ30のみ。同ランク32位に終わった井戸木鴻樹は出場を逃している。