A.スコット痛快奪首! 谷、加賀崎らは予選落ち
2013年11月9日(土)午前11:38
マスターズチャンピオンのアダム・スコット(豪)が、地元ギャラリーの期待に応え単独トップに浮上した。
豪州ツアーのオーストラリアンPGA選手権は現地時間8日、豪クイーンズランド州のRACVロイヤルパインズリゾートを舞台に第2ラウンドの競技を行い、4アンダー67をマークしたスコットが、ただひとり二桁アンダー(通算10アンダー)としトーナメントをリード。単独2位のデビッド・マッケンジー(豪)に2打差をつけた。
初日のトーナメントリーダー、リッキー・ファウラー(米)はこの日1番パー4でイーグルを奪う見せ場を作ったが、ボギーを4つ叩いてスコアを1つ落とし(1オーバー72)、通算7アンダーはネイザン・グリーン(豪)らと並ぶ3位タイに後退。「風の読みも難しかったし午後になってグリーンがかなり荒れて来た。タフな1日だった」とファウラーにとってはストレスの溜まる1日だったようだ。
ところで、スコットが地元の試合に出場するのはマスターズに勝って以来初めて。そこでオーストラリアンPGAの計らいで豪州勢初のマスターズチャンピオンに輝いた彼に敬意を表し、第2ラウンドが行われた8日を『グリーンデー』に制定、ギャラリーや選手が何かしらグリーンのものを身につける粋な演出が行われた。自らを讃えるその日に単独トップに浮上したスコットは「特別な日になった。オージーがマスターズに勝ったことを皆が喜んでくれたのがわかった」と感慨深げ。
今週から豪州3連戦(今大会に加えオーストラリアン・マスターズ&ワールドカップ)を戦うスコットは「ここにピークを合わせられるようにしっかり調整して来た。ゴルフの調子はかなり良い」と凱旋Vに意欲を燃やしている。
一方、日本勢は強風の難コンディションに手を焼き、谷昭範が通算3オーバー66位タイ。カットラインに1打足りず決勝ラウンド進出を逃し、オーストラリア在住のティーンエージャー、加賀崎航太も通算7オーバー108位タイの下位で予選落ちを喫している。