母国オーストラリアで連覇＆連勝を狙うアダム・スコット（豪）が早くもリーダーボードの最上段に躍り出た。

　豪州ツアーの3大メジャー大会の1つ、タリスカー・マスターズ（オーストラリアン・マスターズ）は現地時間15日、豪州のロイヤル・メルボルンGCを舞台に第2ラウンドの競技を行い、この日ノーボギーの5アンダー66をマークしたスコットが通算9アンダーでネイサン・ホルマン（豪）とともに首位の座を分け合った。

　出だし3連続バーディで飛び出したスコットだったが、中盤チャンスをものに出来ず、バーディが来たのは終盤になってから。そのため「最高の滑り出しだったのにその後勢いが途切れてしまった」と、ノーボギーのラウンドにもやや不満げな様子。

　前週のオーストラリアンPGA選手権で優勝を飾り、豪州ツアーのグランドスラムを達成したばかりのマスターズチャンピオンは、2週連続Vと大会連覇に向け「ゴルフの状態は良いけれど、このコースが牙を剥くと何が起こるかわからない」と気を引き締めた。

　一方、白血病から奇跡の生還を果たし、およそ20か月ぶりの出場となったジャロッド・ライル（豪）はイーブンパー71にスコアをまとめ通算1オーバー。ジェフ・オギルビー（豪）らと並び36位タイで予選をクリアすると「今週最大の目標をクリア出来た。体は重いけれど誰も自分を止めることは出来ない」と充実感を口にした。

　ライルの健闘にはトップタイに躍り出たスコットも「素晴らしい！　自分のことのように嬉しい。復帰してくれた良かった」と同僚の復帰を大いに喜んだ。

　その他のビッグネームは通算5アンダー単独5位にマット・クーチャー（米）がつけ、通算2アンダー14位タイにビジェイ・シン（フィジー）がつけている。