マスターズチャンピオンのアダム・スコット（豪）が地元での連勝＆連覇に王手をかけた。

　豪州ツアーの3大メジャー大会の1つ、タリスカー・マスターズ（オーストラリアン・マスターズ）は現地時間16日、豪州のロイヤル・メルボルンGCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日トップタイに浮上したスコットが2日連続で5アンダー66の好スコアをマーク。通算14アンダーまでスコアを伸ばし後続に4打差をつけ単独首位の座をキープした。

「明日に向け最高のポジションを確保することが出来ました。ショットでチャンスを広げ、パットも今週で一番入ってくれた」と手応えを口にしたスコット。前週のオーストラリアンPGA選手権での凱旋Vに続く豪州メジャー2連勝、しかも昨年優勝を飾っている思い出の大会での連覇までがかかる今大会。3日目までの戦いぶりを見る限り、どうやらこの勢いは誰にも止められそうもない。

　だが後に続くプレーヤーも黙って指をくわえているわけにはいかない。この日は、今年満50歳になったビジェイ・シン（フィジー）が8アンダー63と爆発。通算10アンダーとし、マシュー・グリフィン（豪）、ネイサン・ホルマン（豪）、ニック・カレン（豪）と並ぶ2位タイにジャンプアップしており、明日もコンディション次第でバーディ合戦が予想される。

　それを受けスコットも「明日も今日のビジェイのようなスコアが飛び出す可能性があるので、ミスを最小限に抑え、出来るだけスコアを伸ばさなければ」と改めてゲームプランを立て直したようだ。

　その他マット・クーチャー（米）が通算9アンダー単独6位、通算8アンダー単独7位にライアン・フォックス（ニュージーランド）がつけている。