上田桃子が来季の国内ツアーシード権獲得に向け猛チャージを見せた。

　国内女子ツアーの大王製紙エリエールレディスオープンは22日、愛媛県のエリエールゴルフクラブ松山を舞台に第2ラウンドの競技を終了。初日首位に2打差の6位タイと好位置につけた上田は、好調のショットを武器にこの日もバーディを量産。通算7アンダーまでスコアを伸ばして2位タイに浮上した。

　アウトスタートの上田は、2番で幸先良くバーディを奪うと、5番、6番と連続バーディに成功してトップに躍り出る。その後、前半最後の9番でもバーディを奪い4アンダーでハーフターン。後半はやや勢いが落ちたものの、1バーディ、1ボギーで回り4アンダー68でホールアウトして通算7アンダーとし、首位に1打差の2位タイに順位を上げた。

　来季のシード権が得られるのは永久シード選手の不動裕理を除く賞金ランク上位51位までだが、同54位の申ジエ（韓）が次週のツアー最終戦 LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ（28日?12月1日／宮崎県、宮崎カントリークラブ）に出場するため今回確定するのは最後の1枠を除く50位までとなる。現在同ランク55位の上田にとっては、同51位の藤田幸希、同50位の上原彩子が直接のライバルだが、藤田を上回るには単独7位、上原を上回るには単独6位以上が最低条件。依然として状況は厳しいが、藤田が通算2オーバー43位タイ（上原は米女子ツアー参戦中）と苦戦しているだけに、シード権獲得が現実味を帯びてきた。

　上位陣は、通算8アンダー単独首位に馬場ゆかり、上田と同じ2位タイに不動、通算6アンダー単独4位に賞金ランキング6位で女王の可能性を残すアン・ソンジュ（韓）が続いている。また、前日1オーバー73の38位タイとやや出遅れた横峯さくらが、5バーディ、ノーボギーでこの日のベストスコア5アンダー67と爆発。通算4アンダーまでスコアを伸ばし、賞金女王を争うランキング2位の森田理香子と並ぶ5位タイに大きく順位を上げている。