タイガー得意舞台での復活は? 松山は昨年の自分を越えられるか
2014年7月31日(木)午前11:13
世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズの第3戦 ブリヂストン招待が現地時間31日、オハイオ州のファイアーストーンCCを舞台に開幕。世界6大ツアーのトッププレーヤーが集まる同大会は、タイガー・ウッズ(米)が最も得意とする大会の一つとしても知られる。
昨年は予選ラウンドをタイガーと松山英樹が同組で回り話題となった。タイガーは初日「66」をマークすると続くセカンドラウンドでも「61」と完璧なゴルフを展開。他を寄せ付けることなく7打差で大会8勝目を飾っている。ケガに苦しんでいた今年は2週前の全英オープンでカムバックしたが、復帰初戦は初日こそ好スタートを切ったものの結果は69位(予選通過72人中)に終わった。
それでも大会前に発表されたパワーランキング(優勝予想)ではトップ20入り。予想自体は17番手と低めで体調も万全とは言えないが、そんな状況でもランクインするのは大会との相性ももちろん、これまで幾度の逆境を潜り抜けてきたタイガーに期待してしまうから。可能性は低いかもしれないが、過去8度の栄冠に輝いた同大会でのタイガーの復活劇を多くのゴルフファンが待っている。
一方の松山は昨年大会を21位タイでフィニッシュ。タイガーが61をマークした2日目には「タイガーの圧倒的なプレーの前に何も出来なかったです。トップと呼ばれる人はああいうゴルフが出来ないといけないんだ、と大きな差を感じました」と脱帽したが、自身も大きく崩れることなくプレーしてシード権獲得に大きく前進した。
今年の予選ラウンドでは2012年の米ツアー年間王者の実力者ブラント・スネデカー(米)とのラウンドが決定。それでも今シーズンから戦いの舞台をアメリカに移し、数々の猛者たちとの死闘を繰り広げてきた松山に昨年ほどの気負いはない。むしろファイアーストーンCCは昨年の同大会でもプレーしており概要は頭に入っており、更なる上位進出も期待出来そうだ。
また、今大会には松山の他にも2013年ブリヂストンオープン勝者の丸山大輔、今年の日本ゴルフツアー選手権でツアー初優勝を果たした竹谷佳孝がエントリー。丸山は2006年から2年間米ツアーに参戦、竹谷も学生時代にミニツアーに出場していた経験もあり、海外での試合でも浮き足立つことはないだろう。唯一問題があるとすれば飛距離(7,400ヤード/パー70)だが、果たしてペースを崩さずに自分たちのゴルフを展開出来るか?
今大会は全米プロゴルフ選手権(8月7?10日/ケンタッキー州バルハラGC)前哨戦ということもあり、全英オープンを制したローリー・マキロイ(北アイルランド)、そのマキロイと優勝争いを演じたリッキー・ファウラー(米)、世界ランキングNo.1のアダム・スコット(豪)ら今をときめくトッププレーヤーたちもこぞって参戦。今年最後のメジャーを前に勢いをつけようと誰もが意気込んでいる。