PGAオブ・アメリカとサムソンの契約はお手本!?
2014年1月15日(水)午後0:17
全米プロゴルフ選手権やライダーカップ、昨年に井戸木鴻樹が優勝したシニアPGA選手権などの大会を主催すると同時に、米国のティーチングプロたちを統括するPGAオブ・アメリカのオフィシャルパトロンに、サムソン・エレクトロニクス・アメリカ社が名乗りを上げたことが話題を呼んでいる。
先週発表された契約は、2016年までの3年間、全米プロとライダーカップのスポンサーをすると同時に、イベントの様々な場面でファンやメディアなどに向けて発信するものを技術的にサポートするというものだ。
具体的には、ファンが自宅で今まで以上に試合を楽しめるように、スマートTVやPC、スマートフォンなどでの視聴を可能にするというもの。トッププレーヤーたちのプレーをより身近に感じられるようにという底辺拡大への気持ちが強く感じられる内容となっている。
スポンサーの降板が相次ぎ、試合の減少が止まらない日本男子ツアーだけでなく、米ツアーでさえ高騰する賞金額のため、常にスポンサー探しには四苦八苦している。興行収入だけでトーナメントが行えるようにすることこそ、ゴルフ界の至上命題であるのは言うまでもない。だが、その一方で、トーナメントにまつわるシステム開発など、金銭だけでないスポンサーの協力も不可欠だ。今回、PGAオブ・アメリカとサムソンの結んだ契約が、理想の形にどれだけ近いものなのかは、様子を見ないとわからない。それでも、スポンサー探しにあえぐ日本ツアーにとっては、見習うべきものが必ずあるはずだ。