2012年のマスターズ王者ブッバ・ワトソン（米）と契約先の『ピン』が新しいチャリティを開始することがわかった。

　今度の試みはワトソンが使用しているピンの“センサー・クール・グローブ”によるもの。グローブの売上に応じた金額をピンがワトソンとアンジー夫人による「ブッバ・ワトソン・ファウンデーション」に支払い、同ファウンデーションが各団体に寄付をすることになる。今週の米男子ツアー ファーマーズ・インシュランス・オープン（現地時間23?26日／カリフォルニア州、トリーパインズGC）より開始される。

　寄付先はゴルフの普及のために全米ゴルフ界が一体となった“ファーストティープログラム”などになる予定。単価は安いが消耗品のグローブは、志のある人がチャリティに協力しやすいアイテムだけに絶妙なアイデアだと言えそうだ。

「新しいこのグローブでピンとパートナーになれること、同時にこれで自分のファウンデーションが大きくなるであろうことにエキサイトしている。アンジーと私は少しでもゴルフの将来を助けられればと思っています。ピンの協力はうれしい限りです。グローブをたくさん売ってこのプログラムがたくさんの人々のためになればと思います」とワトソンが言えば、ピンのCEOジョン・A・ソルハイム氏も「ブッバのアイデアです。ブッバとアンジー夫人は大きなハートを持っている。これが上手くいくように我々は興行的に最高のゴルフグローブのラインを作らなくては」と笑顔で答え、両者の関係が上手くいっていることを感じさせた。

　飛ばし屋で知られるワトソンは12年のマスターズで鮮やかなショッキングピンクのドライバーを使用して見事に優勝した。これを記念してピンは5,000本の限定でワトソンと同じピンクのG20ドライバー（439ドル＝当時約3万7,000円）を発売。1本につき50ドル（当時約4,200円）の寄付をすることを発表し、結果として5,000本は完売した。また、このドライバーで300ヤード超えのショットを打つたびに、300ドル（当時約2万4,000円）ずつがガンの予防と研究のために寄付されるプロジェクトではすでに100万ドルを超える金額が集まっているという。