タイガー・ウッズ（米）の姪っ子シャイアン・ウッズ（米）がメジャーツアー初優勝に王手をかけた。

　欧州＆豪州女子ツアー共催のボルビックRACVレディスマスターズは現地時間8日、豪州のRACVロイヤルパインズリゾートを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日トップタイに浮上したウッズが苦しみながらも2アンダー71にスコアをまとめ、通算12アンダーで単独首位の座をキープ。カリー・ウェブ（豪）、アニカ・ソレンスタム（スウェーデン）、ヤニ・ツェン（台）ら強豪が歴代優勝者に名を連ねるビッグイベント制覇のチャンスを迎えた。

「風も吹いたしグリーンも堅くなって難しかったです。緊張もしていたし前半は苦しみました」と出だし5ホールで3ボギーを叩いてつまずいたウッズ。「でも粘って後半盛り返せたのは収穫。今日は耐える日だとわかっていたから我慢強いプレーを心がけました。今日の自分（のプレーぶり）は褒めてあげたい」と上がり5ホールでの4バーディで帳尻を合わせ、ホッとした表情を見せた。

　一昨年のサンコースト・レディス・シリーズでの優勝はミニツアーの出来事。強豪が揃うメジャーツアーではまだ勝利はない。世界最強ゴルファーの血を引く23歳が残り18ホール、ドキドキの優勝争いに臨む。

　その他上位陣は、ウッズに1打差の単独2位にステイシー・リー・バーグマ（南ア）、通算10アンダー単独3位にアマチュアのリー・ミンジー（豪）がつけ、通算9アンダー4位タイにトリシュ・ジョンソン（英）とカミラ・レンナース（スウェーデン）の2人。また、2試合連続優勝を狙うジェシカ・コルダ（米）は通算4アンダー11位タイにとどまっている。

　尚、今大会8勝を誇るディフェンディング・チャンピオン、ウェブはスコアの過少申告により予選ラウンド終了時点で失格している。