タイガー不在の“第5のメジャー”で勃発した王座争い
2014年5月8日(木)午前11:18
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“第5のメジャー”で世界ランクNo.1の争奪戦が繰り広げられる。
現地時間8日開幕の米男子ツアー、ザ・プレーヤーズ選手権は、フロリダ州ジャクソンビル近郊にあるツアーの本拠地 TPCソーグラスで行われるフラッグシップトーナメント。残念ながら腰の手術後、リハビリに励む世界ランクNo.1のタイガー・ウッズ(米)は出場できないが、そのスキを縫って同ランクNo.5までの4人が頂点を狙いに来る。
最右翼はもちろんNo.2のアダム・スコット(豪)。今大会で16位タイ以内に入ることが条件だが、可能性は十分にある。これまでにもNo.1となるチャンスはあったものの、逃してきたスコットだが「ザ・プレーヤーズ(選手権)でプレーすることが世界ランクNo.1の座につくこと以上の意味を持っているのは言うまでもない。僕は優勝するためにここに来ている。勝って、勝って、勝ちまくれば、自然とNo.1にはなれるんだ」と、母国の大先輩グレッグ・ノーマン以来となる豪州勢の王座奪取のチャンスにも、淡々とした態度を貫いている。
スコットのほか、No.3のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)、No.4のバッバ・ワトソン(米)、No.5のマット・クーチャー(米)の3人が王座に就く可能性を持っている。いずれも他の候補者の成績次第だが、ステンソンは6位タイ以上、ワトソンは単独2位、クーチャーは優勝した場合、No.1の座を奪えるかもしれないのだ。
3月31日に腰の手術をし、まだリハビリが続き思うような練習もできないでいるタイガーが留守の間に勃発した激しい王座争奪戦。まさに“第5のメジャー”にふさわしい盛り上がり方を見せる中、誰が笑うのか。最後まで目が離せない。
もちろんフィル・ミケルソン(米)、ジム・フューリック(米)、ローリー・マキロイ(北アイルランド)、ジャスティン・ローズ(英)、ルーク・ドナルド(英)、ジョーダン・スピース(米)ら実力者たちも揃って参戦。日本勢は松山英樹が初めて出場する。