井戸木鴻樹がビッグタイトル連覇に挑む。

　米チャンピオンズツアーの今季メジャー第2戦 シニアPGA選手権は現地時間22日、ミシガン州のザ・ゴルフクラブ at ハーバー・ショアーズを舞台に開幕。曲がらないショットと鮮やかなパッティングで昨年見事な逆転優勝を演じた井戸木が、その後の同ツアーでの経験を生かして再びタイトルに立ち向かう。

　シニアPGA選手権後はなかなか結果を出せずにいる井戸木だが、スケジュールを調整して米ツアーに挑戦してきただけあって雰囲気にはすっかり慣れた。大会前には前年度覇者がメニューを決められるチャンピオンズディナーが開催され、井戸木は“SUSHI”（寿司）をチョイス。もはや世界的にポピュラーなこの選択は出席者たちに大歓迎されたようだ。

　元々英語は苦手な井戸木だが、持ち前の人懐っこい笑顔と関西弁交じりの簡単な英語を駆使してコミュニケーションも取れている。それだけに昨年以上に期待が集まるが、本人はマイペースで偉業に立ち向かう。

　日本勢は井戸木の他に、室田淳、羽川豊、奥田靖己、東聡が参戦。同ツアーのメジャーで優勝争いを経験したことがある室田、かつてマスターズで上位に入ったことのある羽川、欧州シニアツアー経験のある奥田、日本の賞金王経験を持つ東、とそれぞれの実力を大舞台で発揮したいところだ。

　現在賞金ランキング1位のベルンハルト・ランガー（独）が出場する一方で、前週のメジャー初戦 リージョンズ・トラディション最終ラウンドでスタート時間に現れず失格となった同2位のフレッド・カプルス（米）は欠場することが決まった。昨季大会で井戸木に逆転負けを喫したケニー・ペリー（米）もリベンジをかけてやってくる。