室田淳が、米チャンピオンズツアーのメジャータイトル獲得に向けて優勝争いを続けている。

　同ツアーの今季メジャー第2戦 シニアPGA選手権は現地時間24日、ミシガン州のザ・ゴルフクラブ at ハーバー・ショアーズを舞台に第3ラウンドの競技を行い、首位タイから出た室田は1アンダー70でプレーし通算5アンダーに。通算7アンダー単独首位のコリン・モンゴメリー（スコットランド）に2打差の3位タイと、昨年の井戸木鴻樹に続く日本人による2年連続タイトル奪取に向けて好位置をキープしている。

　室田はこの日、1番のボギー発進を3番のバーディで帳消しにすると、9番で2つ目のバーディ。バックナインでは11番、12番で連続ボギーを叩いたが、15番パー5できっちりバーディを奪取。さらに16番もバーディとして1アンダー70で3日目のプレーを終えた。

　優勝の可能性について問われた室田は「まぁ楽しくやりますよ」とコメント。昨季の日本シニアツアー賞金王である58歳は、欧州ツアーで8度賞金王に輝いたモンゴメリー、1打差単独2位につけるベルンハルト・ランガー（独）が立ちはだかる中、ビッグタイトルに挑む。

　一方、ディフェンディング・チャンピオンの井戸木は、通算4オーバー61位タイから出て1アンダー70をマーク。「ショットも落ち着いてきたし、自分のゴルフができて楽になってきた。パット次第ですが、明日もこのゴルフを繰り返すしかない」と、最終日のチャージにかける。

　単独首位のモンゴメリーは、1994年の全米オープンプレーオフ負けなど、レギュラーツアーではメジャータイトルを何度も逃し、悔しい思いを味わっている。それだけにせっかくのチャンスを逃すまいと、“赤鬼”と呼ばれた強かったころと変わらない闘志をのぞかせている。

　そのほか、64歳のトム・ワトソン（米）はこの日スコアを1つ落としたものの、通算3アンダー6位タイと上位をキープ。ジェイ・ハース（米）、デビッド・フロスト（南ア）の実力者2人もワトソンと同じ位置で逆転優勝を狙っている。