タイガー&スピース比較論にB.ハーモン氏がコメント
2016年1月13日(水)午後6:31
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前週の米男子ツアー、ヒュンダイ トーナメント オブ チャンピオンズで今季初白星を挙げたジョーダン・スピース(米)。勢いの止まらない世界王者をタイガー・ウッズ(米)と比較する声が大きくなる中、タイガーの元スイングコーチであるブッチ・ハーモン氏が両選手の違いについてコメントした。米ゴルフ専門チャンネルの『ザ・ゴルフ・チャンネル(電子版)』が伝えている。
熱を帯びるタイガーとの比較論に対し「(比べるのは)まだ早すぎる」と率直に話したスピースは、前週大会で通算30アンダーを叩き出して圧勝。22歳でのツアー7勝目でタイガーと肩を並べたものの、やはりゴルフ界で一時代を築いた大先輩には頭が上がらない様子だ。しかしこれについてハーモン氏は「2人を比べるのは不当なことではない。ジョーダンはタイガーと同じことを同じ年でやってのけたんだからね」と言う。
同氏はそんな2人のプレーについて多くの共通点があるとする一方、注目すべき違いに飛距離を挙げた。1996年から約7年間タイガーを指導した同氏は「フィジカルを生かしたドライバーショットでスピースよりも上手くコースを攻略していた」と全盛期のタイガーを振り返る。ちなみにタイガーはツアー3年目でドライビング・ディスタンス3位に入っているが、昨年のスピースはツアー78位だった。
しかし同時に、飛距離を伸ばすためのスイング改造に手を出さないことはスピースの成熟の表れでもあるとしたハーモン氏。「スピースとコーチのキャメロン・マコーミックに対して感心するのは、これまで飛距離を求めようとしてこなかったことだ。誰しもが自分のスイングというものを持っているもので、指導の秘訣は元々持っているものを失くさないようにすること。その点で彼らは素晴らしい仕事をしてきた」とトレーニングの取り組み方について評価するコメントを残している。