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タイガー、復帰までの道のり 「想像がつかないぐらい練習をした」

2015年4月9日(木)午前11:23

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 過去に4つのグリーンジャケットを獲得しているタイガー・ウッズ(米)がゴルフの聖地に戻ってきた。

 タイガーは、2月のファーマーズ・インシュランス・オープンを途中棄権して以来「準備が整うまでプレーしない」と声明を発表してツアーを離脱。昨年欠場した“ゴルフの祭典”への意欲は示し続けてきたが、以前では考えられないようなチップショットのミスが多発していたことから“イップス”にかかっているのではないかとの声が多く上がった。

 もちろん“イップス”を克服できたかどうかは、第1ラウンドの最初のアプローチを見るまでわからないが、出場を決意したのは「ツアーで競い合えるレベル」までコンディションを戻すことができたからだろう。その根拠に、自身のホームコースであるメダリストでの練習ラウンドでは、ワーストボール形式(全てのショットを2回打ち、悪い方を選択)で「66」をマークしている。

「もちろん、(この2カ月の間に)ショットが良くなかったり、パットが上手くいかなかったときもあった。ただ、また(ツアーに)戻ってきたいという気持ちで、子供が学校に行ったり、寝ている間に多く練習をしてきて、良い状態に持ってこれたと思う。想像がつかないぐらい練習をしたよ」と本人も記者会見で復調をアピール。昨年3月に手術を受けた腰の状態については「腰を回したり、パットで屈むと痛む時もある。ただ、それは仕方ない。骨などの問題ではなく、筋肉の疲れから来るものだ」と説明した。

 また「(ファーマーズ・インシュランス・オープンでは)2つのスイングが混ざり合っていた。それを1つだけに固めないといけなかったが、そのためには多くの時間が必要だった」と離脱を決意した理由を明かしたタイガーは、大会開幕の前日に行われる恒例の「パー3コンテスト」にも11年ぶりに参加。二人の子供をキャディに従えてプレーするなど、周囲の注目とは関係なくリラックスした状態でティーグランドに立つことができそうだ。

「1997年、私の父は年明けに一度心臓が止まりながらも息を吹き返し、自分の優勝を見に来た。今度は、自分の子供たちが父である自分のプレーを見に来る。とても素晴らしいことだ」と話したタイガー。開幕に向けて「ワクワクしている」と待ちきれない様子だが、多くの人たちもタイガーの復活を心待ちにしている。

 タイガーは、初日にジミー・ウォーカー(米)とジェイミー・ドナルドソン(ウェールズ)とのペアリングで午後1時48分(日本時間10日午前2時48分)にスタートする。

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