タイガー、19位タイ浮上 トップと12打差も「どんな可能性もある」
2015年4月11日(土)午前9:59
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ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCを舞台に行われている第79回マスターズ。2月のファーマーズ・インシュランス・オープン以来のツアー復帰となったタイガー・ウッズ(米)は、第2ラウンドで3アンダー69をマークし、通算2アンダーで19位タイに浮上。開幕前の周囲の不安を払しょくする予選ラウンド2日間となった。
出だしの1番をバーディとすると、6番パー3では2打目のアプローチがショートしボギーを叩いたが、続く7番から連続バーディをマークした。バックナインでも、難関アーメンコーナーの11番でもスコアを伸ばし、4バーディ、1ボギーでホールアウト。「メジャーで優勝を争える位置にいることを誇りに思う」と2日目を終えての順位に満足感を示した。
タイガーと練習ラウンドを共にするなど親交の深いマーク・オメーラ(米)も「彼はメンタル的にもフィジカル的にも、とてもいい状態に見える。月曜日と火曜日にラウンドした時もグリーン周りで問題があるようには見えなかった。確実に元の状態に戻りつつあると思う」とコンディションに太鼓判を押している。
一方、単独首位に立つジョーダン・スピース(米)が初日から64-68とスコアを伸ばし続け、タイガーはトップと12打差。それでも「12ストロークの差がある。でも、自分より上に多くの選手がいるわけじゃない。まだ36ホール残っているし、どんな可能性だってある。それは1996年に証明されているだろ?」と逆転優勝への望みを捨てていない。
タイガーの話す1996年とは、“ホワイトシャーク”ことグレッグ・ノーマン(豪)が初日にコースレコードとなる「63」をマークし、最終日を後続に6打差をつけてスタートしたものの「78」と大失速し、マスターズ初制覇を逃した大会だ。メジャー2勝を誇る名手であっても、追われる立場のプレッシャーから逃れることができなかったのだから、21歳の若者に何が起こってもおかしくはない。
「明日、どういったコンディションになるかわからない。コースセッティングがどうなるかも楽しみだね」とプレーを楽しむ余裕も出てきたタイガー。まずはムービングサタデーに猛チャージでトップとの差を詰めることができるだろうか。
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