国内男子

国内メジャー初戦開幕！初日の平均スコアは昨年と4打も違う、バーディ合戦のスパイスとなる最難関15番Par4とは？

2015年5月14日（木）午後8:30

（写真提供：JGTO）

日本プロゴルフ協会（PGA）主催の国内男子ツアー今季公式戦初戦、日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯が、埼玉県の太平洋クラブ江南コースを舞台に開幕。

“日本プロ"と言えばハードセッティングという印象があるが、昨年12月の開催コース発表記者会見の場で倉本昌弘会長は「開催コースの太平洋クラブ江南コースは広々としたコースでプロたちの伸び伸びとしたプレーを見たい。優勝スコアは10?15アンダーにしたい。グリーンは硬くて早い設定にする予定。ピンは傾斜に切ることなく、良いショットを打てばご褒美がもらえ、悪いショットにはペナルティーを与えるコースセッティングを考えている。」と話していた。

まさに有言実行のトーナメントセッティングにプロゴルファーたちも応え、初日から熱いバーディ合戦に。

東北福祉大出身のK・T・ゴン（韓）が8アンダー63を叩きだして単独トップに立ち、ゴンと1打差の2位タイに武藤俊憲とアダム・ブランド（豪）。5アンダー66の4位タイには、薗田峻輔、藤本佳則、竹谷佳孝、宮里聖志、永野竜太郎ら8人が続き、昨季賞金王の小田孔明が3アンダー68の18位タイにいる。

出場144名全選手の初日平均スコアは70.792（-0.208）とアンダーパーとなった。ゴールデンバレーゴルフ倶楽部で開催された昨年大会の初日はなんと76.035（+4.035）とその差は歴然。

これまでの“日本プロ"とは違い『ファンを魅了するアグレッシブな大会』を目指す今大会。明日以降のコースセッティングにも注目したい。

大会2日目はゴルフネットワークで独占生中継！PGA倉本昌弘会長がゲスト解説で登場

明日、ゴルフネットワークで解説を務める牧野裕プロは「コースの仕上がりはすごく良いです。特にグリーンが仕上がっています。コンパクションが固くても芝が密なので綺麗。火曜日の大雨で、初日の午前組はスコアが出ましたが、午後組は時間の経過と共に天気が良くなってきたため、徐々に乾いてきてあまりスコアが出なくなりました。」とコースの状態を分析。

バーディ合戦となった大会初日だったが、特に15番パー4だけは選手を苦しめた。初日の平均スコアは4.368（+0.368）で最も難しいホールとなった。9バーディを奪った単独首位のゴンでさえ、15番ホールで初日唯一のボギーを叩いている。

牧野プロはこの15番から始まる3ホールをコース攻略のポイントに挙げた。
「15番ホールは、通常パー5のところをパー4で使用。500ヤードと距離が長く難度高いです。16番ホールは江南コースの名物ホール。フェアウェイの奥は池に向かって下り、フェアウェイ右側も大きな池が待ち構えています。池に囲まれた限られたエリアにいかにティーショットを落とすかがカギですね。また、17番ホールもティーグラウンドからグリーン面が見えないパー3です」といずれも難易度が高い後半のホールをポイントにあげた。

（写真提供：JGTO）

首位のゴンが15番以降で苦しんだのに対して、トップと1打差の2位タイにつけた武藤はキーホールとなる15番から4連続バーディを奪った。好対照となった二人だが明日の2日目も各選手が勝負の行方を左右する15番以降でどんなプレーを見せるのか注目した。

上位がスコアを伸ばす中、大会ホストを務める注目の池田勇太は85位タイと大きく出遅れた。

インスタートの池田はこの日、立ち上がりの11番でいきなりボギーが先行してしまう。さらに他選手も苦しんだ15番、500ヤードのパー5ではダブルボギーを叩いてさらに後退。17番で1つ奪い返して2オーバーでハーフターンすると、後半はパープレーを続け最終ホールの9番で再びバーディを奪取した。2009年に次ぐ大会制覇には、2日目の巻き返しが絶対条件となった。

日本プロゴルフ選手権大会日清カップヌードル杯大会2日目をゴルフネットワークで独占生中継

予選ラウンドの生中継という事で、優勝争いだけではなく様々な選手を紹介したいと話す牧野プロ。「上位選手だけではなくQTを突破して今年ツアー出場権を獲得した若手選手も中継の中で紹介していきたいですね。今年のQTは、大学卒業した選手が5人通過しています。若い選手が出てくる事で、ツアー全体が刺激を受けて活性化して欲しいですね」とコメント。

大会2日目はゴルフネットワークで独占生中継！5/15（金）昼12時?14時までLIVE