（写真提供：JGTO）

国内男子ツアーアジアシリーズ「シンハコーポレーションタイランドオープン」二日目は雷雲接近のため現地12時過ぎから2時間45分の中断を挟んで一部のプレーヤーはホールアウトできず、現地18時40分に日没サスペンデッドとなった。予選ラウンド残りのプレーは明日現地6時20分（日本時間8時20分）に再開予定となっている。

暫定のトップタイに躍り出たのは韓国の金庚泰。午前スタートの金は圧巻のバーディラッシュを見せ、8アンダー、ノーボギーの64をマークし、通算9アンダーでホールアウト。

大会初日はグリーンのアンジュレーションと芝目に苦労した日本勢だったが、芝質にも慣れてきたこともあり、この日は多くの日本勢がスコアを伸ばし上位へ浮上した。

初日のラウンド後に「5月の日本プロで4位タイに入り、リランキングでも良い位置にいるので今大会も頑張りたい。」と話していた小林伸太郎が1番からスタートして11ホールを終えて、7つスコアを伸ばし、トップと1打差の通算8アンダーで暫定3位タイにつけた。

また、プロ9年目・29歳の平本穏も7バーディ、ノーボギー、65のビッグスコアを出して暫定6位タイまで浮上した。この日は10番ホールからスタートした平本は出だしの2ホールで連続バーディを奪うと、その後もスコアを伸ばし4アンダーで折り返す。3番パー3ではティーショットを大きく右に外し、アプローチも寄らず、この日唯一のピンチを迎えたが、ここもパーパットを沈めて見事に切り抜けた。ホールアウト後にゴルフネットワークの生中継で現地インタビューに応じた平本は「今日はパターが良く入ってくれて楽にプレーが出来た。今日は風があって少し涼しかったこともあり、昨日よりは気持ちの余裕もあった。」と今シーズンベストスコアのラウンドを振り返った。

芝質の違いについては、「（日本と違うので）嫌なものは嫌ですけど、日本のフィーリングでやるっていう気持ちは捨てて、近くの河川敷やショートコースに来たねっていう気持ちでプレーした。練習ラウンドの時に日本みたいに畏まってプレーすると上手くいかないなと感じたので、“そんなピンポジション無いよね"っていうような、ちょっと遊びのフィーリングを取り入れながらプレーしました。」と気持ちの面で切り替えることでアジア対策に繋がると好スコアの要因を語った。

昨年の「カシオワールドオープン」では3位に入り、土壇場で今季のシード権を獲得した。今季は開幕から6戦中5試合で予選通過を果たしている平本は「昨年までは予選を通過しないといけないっていう気持ちが強かったけど、今シーズンは予選通過出来るようになって来ているので、決勝ラウンドで上位にいきたいという気持ちに変わってきた。今週は日本のツアーの選手が半分くらいしか出ていないので、賞金ランキングでも抜くチャンスがあるし、上位を目指したい。」と決勝ラウンドへの意気込みを語った。

予選ラウンドの二日目に盛り返した日本勢が、決勝ランドでどこまでスコアを伸ばすことができるか注目だ。

JGTOアジアシリーズ！舞台はタイ「シンハコーポレーションタイランドオープン」全ラウンド独占生中継！

1965年にスタートした歴史あるタイのナショナルオープン。2010年からワンアジアのツアーとして開催されており、2013年からJGTOとワンアジアの共催競技となった。JGTOからは60名のツアーメンバーが出場予定。

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