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海外男子

タイガーの通算71勝を振り返る

2009年9月15日(火)午後1:26

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 8打差の圧勝で勝利を飾った前週のBMW選手権で、米男子ツアー通算勝利数を「71」にしたタイガー・ウッズ(米)。1996年のプロ入り以来、積み重ねた勝利数は、ジャック・ニクラウス(米)が持つ通算73勝という歴代2位の記録まであと2つに迫った。

 初優勝はプロ1年目の96年ラスベガス招待。史上初の全米アマチュア選手権3連覇を果たしプロ転向してから、わずか5試合目での快挙となった。表彰式ではラスベガスらしく、頭に羽飾りをつけたショーガールに囲まれ、はにかむ20歳のタイガーの姿が印象的だった。その2試合後のウォルト・ディズニー・ワールド オールズモービル・クラシックで早くも2勝目を挙げ、周囲はスーパースターの出現を予感した。

 ツアーフル参戦最初のシーズンとなった1997年、タイガーは期待通りの活躍を見せた。前年度のツアー優勝者しか出場できない開幕戦のメルセデス選手権にいきなり勝つと、4月のマスターズでは史上最年少での優勝。タイガー時代到来を高らかに宣言し、シーズン4勝を挙げた。

 98年はベルサウス・クラシックの1勝にとどまったが、99年には全米プロを含む8勝を飾り、この年から新設されたWGC(世界ゴルフ選手権)の看板選手として、同シリーズでも2勝を挙げた。

 圧巻だったのは、2000年の全米オープンから2001年のマスターズまでのメジャー4連勝だ。2シーズンに渡ったため、これを年間グランドスラムと呼ぶかどうか、関係者の間では大論争が起こった。結局“タイガースラム”という言葉が作られ、年間グランドスラムと正式には認められなかったが、本人は「僕は1年に4つのメジャーに勝った」とこれを誇りにしている。

 2000年は9勝し、手のつけられない強さを見せたタイガーは、その後も勝ち星を重ね続ける。2004年にはアクセンチュア・マッチプレー選手権の1勝しか挙げられず「スランプ」と騒がれたが、それでも毎年1勝以上を挙げていた。

 メジャータイトルも昨年の全米オープンで14勝目となり、ニクラウスがもつ史上最高の18勝にあと4つと迫っている。

 ゴルフを本格的に始めた少年の日、タイガーはニクラウスがアマチュア時代から築き上げた記録を自室の壁に貼り目標にしてきた。フェデックスカッププレーオフシリーズ最終戦で優勝することができれば、その記録まであと1つと迫ることになる。

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