欧州ツアーに組み込まれているスペインのナショナル・オープン、レアルクラブ・バルデラマ・オープン・デ・エスパーニャが現地時間14日に開幕する。今大会はセルヒオ・ガルシア（スペイン）のチャリティー団体がホストを務め、今季からコースは1997年のライダー杯の舞台になった名コース、レアルクラブ・バルデラマに移される。

　ガルシアはバルデラマでは過去11回の大会で10度トップ10入り。「ここは自分にとって、非常に特別な場所。世界で一番好きなコースであり、スペインはもちろん、欧州や世界でも最高のコースの一つ。ここで5年も大会が行われていないとは恥ずべきこと」と思い入れを語っている。

　大会のもう1人の目玉は、ガルシアと同組で回るメジャー通算2勝を誇るマーティン・カイマー（独）。カイマーは友人であるガルシアがホストを務めることを喜ぶとともに、コースについても「欧州ツアーは毎年ここで大会を行うべき」と主張。狭いグリーンに乗せるためにティーから様々なショットと戦略を駆使する必要があるやりがいのあるコースであり、「決してパット競争にならない」とアピールした。

　このほかの有力選手は、ガルシアやカイマーとともに前週のマスターズに出場したクリス・ウッド（英）やアンディ・サリバン（英）、ビクトル・ドゥブイソン（仏）ら。元王者のトーマス・ビヨーン（デンマーク）、昨年王者ジェームス・モリソン（英）も名を連ね、地元スペイン勢ではラファエル・カブレラ-ベロらがファンの期待を背負う。