LPGAツアー2014シーズンを振り返ると…
2014年11月25日(火)午前9:17
LPGAツアーの2014シーズンを振り返ると、、、
1月23日 バハマから始まったLPGA2014シーズンはフロリダでの最終戦を向かえ、リディア・コのシーズン3勝めで幕を閉じました。
逆転でRace to CME globe初代女王、ボーナス100万ドルの副賞付です。
まだお酒も飲めない、運転免許を持っていない驚異の17歳が優勝賞金を含め150万ドル(約2億円)の獲得です。
お母さんに高級バックをプレゼントするそうです。
【CMEグループ ツアーチャンピオンシップ 最終日 ハイライト】
最優秀選手、賞金女王、Vare Trophy(最小平均スコアー)の三冠はステーシー・ルイスが獲得。
インビー・パクがロレックスランキング1位でシーズンを終了しました。
クラフト・ナビスコではレキシー・トンプソンが19歳の若さで、メジャー初優勝を飾り、全英女子オープンでは31歳のモー・マーティンがツアー初優勝を飾りました。ツアーの中でももっとも飛ばない選手の初優勝がメジャーです。
ミッシェル・ウィー、ポーラ・クリーマーの復活優勝。韓国勢の相変わらずの活躍、チーム・スペインのインターナショナル・クラウンでの逆転優勝。シーズンを通して話題には事を欠けませんでした。
そんな中で、私の記憶に一番残ったのはクリスティーナ・キムの復活優勝、3,290日ぶりの美酒です。
3年前に自身がうつ病だと宣言し、シード権を一旦失ってからの復活優勝です。 親友のミッシェル・ウィー、ジェーン・パクの支援が何よりもの支えで、彼女経ちも心底喜んでました。コミッショナのマイク・ウォンも家族と共にテレビ観戦をしながら、思わず泣き崩れたそうです。
ツアー1、うるさいくらい元気で活発な選手のまさかの闘病、それを乗り越えるのは並大抵の努力ではなかったはずです。
私だけではなく、ゴルフ界に与えたキムの復活のインパクトは強烈でした。
31試合中21人の優勝者の中で30歳以下の選手が17人もいて、10代の選手が4人もいます。 優勝者の低年齢化はますます進んでいる中で、30歳のキムが復活を果しました。
今年不調だった日本勢は宮里藍をはじめまだ30歳の大台には乗っていませんが、 復活優勝を飾った時は、クリスティーナ以上の隠された物語が披露されるかもしれません。 ロレックスランキング1位になったことのある選手や、日本のスター選手達の復調です。コミッショナーが涙汲むかは分からないけど、我々ゴルフチャンネルのスタッフや関係者、数え切れないファンの皆様の心を必ず動かすはずです。
2015年シーズンは1月28日水曜日から始まります。フットボールのスーパーボールが行なわれる週なので、水曜日開始、土曜日終わりの変則日程ですが、我々ゴルフ・チャンネル本拠地から程近いオカラで開催されます。
万全の中継体制を組み、涙腺を緩め、感動の一瞬を今から楽しみにして、中継をいたします。
来年こそは日本勢にとって、記憶に残る素晴らしい一年になることを期待して、私の今年最後のコラムにさせて頂きます。
ありがとうございました。
(レックス倉本)
[画像は全て©Getty Images]