A.スコット、K.ブラッドリー、W.シンプソン… アンカリング打法禁止の影響は?
2015年10月27日(火)午後2:38
USGA(全米ゴルフ協会)とR&Aが、2016年に向けてゴルフのルール改正を発表。中でも大きな注目を集めるのが、クラブを体に固定する「アンカリング打法」の禁止だ。
このスタイルでマスターズを制したアダム・スコットをはじめ、2011年に全米プロで優勝したキーガン・ブラッドリー、2012年の全米オープン覇者ウェブ・シンプソンらもこの改正に合わせて試行錯誤を続けている。しかしその3人ともが通常のパターを試し始めて以降、ストロークス・ゲインド・パッティングの順位を大きく下げてしまった。
順位の下がり方から見ても、やはりルール改正の影響は非常に大きなものと言わざるを得ない。彼らはこの先、グリーン上にどのような活路を見出すのか。これについて米国Golf Channel解説のトリップ・アイゼンハワーがアドバイスをくれた。
トリップ・アイゼンハワー
「アンカリング打法に慣れている選手はカウンター・バランスのパターを使うのがいいと思います。ストロークス・ゲインド・パッティングで順位を大きく下げた3人の2015年シーズン、パットの距離別でその順位を見てみましょう」
「上は1.8メートル以内、2メートルから6メートル、そして、6メートルを越えるパットのランキングです。スコットは1.8メートル以内のストロークス・ゲインド・パッティングで204位、シンプソンは195位となっています」
「3人の中で最も順位が高いブラッドリーはピンそばにつけることが多いため、パッティングに自信が持てるんだと思います。また、彼は元々アンカリング打法とはいえ、伝統的なストロークに近い打ち方をしていました。普通のパターを握る位置で長いパターを握っていましたから、カウンター・バランス型の普通のパターで振り子のようなストロークをマスターしやすいと思います」
「シンプソンは左手が下にくるクロスハンド・グリップで握っていますが、肘を体から離して構えていました。それは中尺パターの先端をお腹につける時の構え方で、パターが体から離れているとストロークが安定しないので、シンプソンは両腕を伸ばして構えるようになりました」
「スコットはアンカリング打法禁止が発表されて以来、クロウ・グリップを始め様々な握り方も試してきましたが、今も理想のストロークを模索中です。今年、ドラルでは普通のパターでうまくいきましたが、次の週はサッパリでした。3人の中では、ブラッドリーが最も早く成果を発揮するでしょうね」
ゴルフセントラル 10月27日号より
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