過熱する賞金女王争い!?TOP3の韓国勢に挑む日本勢の可能性は??
2014年10月30日(木)午後0:40
今シーズンは勝みなみの史上最年少優勝のほか、アマチュア勢の活躍や酒井美紀、渡邉 彩香らの初優勝、上田桃子の復活優勝など多くの話題がありましたが、先週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」を終えて、国内女子ツアーは残すところ5試合。最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は出場資格に限りがあるため、レギュラーシーズンとしては残り4試合、賞金女王争いもまさに佳境に入ってきました。
ニューヒロイン続々登場!
日本女子プロでは、二十歳のプロ2年目、鈴木愛がメジャー大会でツアー初優勝を飾るという、予想だにしない結果となりましたが、これが今の国内女子ツアーの面白いところ。新しいスター候補生が続々と現れます。
鈴木は今年、日本女子プロで優勝するまではベスト10フィニッシュが1試合もありませんでしたが、初優勝を皮切りに続くメジャーの日本女子ーオープンでも5位に入るなど実力を発揮。これまでステップアップツアーでは通算2勝を挙げている実力者でもあり、シーズン終盤で1勝でも挙げれば台風の目になる可能性もあります。
また、残り4試合で優勝すれば最終戦への切符を掴むことができるため、今季未勝利の選手にも注目です。
韓国勢がリードする賞金女王レース、日本勢の可能性は?
とはいえ、賞金女王レースに目を向ければ、その鈴木はトップから約1億円以上離れた16位。
現時点では、今季5勝と圧倒的な強さでトップを走るアン・ソンジュ(1億4841万4250円)、今季3勝でトップから約3600万円差と射程圏内のイ・ボミ(1億1287万8166円)、そして後半戦に入り調子を上げてきている申・ジエ(9832万7333円)の3人の中の誰かが女王の座に就く可能性が濃厚です。
今年の賞金女王レースは韓国勢がリードする展開となっていますが、日本勢の可能性は?
先ずは日本人トップの成田美寿々(9156万5183円)。
アン・ソンジュとは約5,000万円の差がありますが、高額賞金が続く残り4試合の結果次第ではまだまだわかりません。5月「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で優勝、メジャー覇者でもある成田が、アン・ソンジュ、イ・ボミ、申ジエら3人の強豪韓国選手を向こうに回して、どこまで頑張れるかが終盤戦の注目ポイントになりそうです。
そして期待の日本勢、もう1名は先週の「マスターズGCレディース」で今季2勝目を挙げた大山志保。
獲得賞金も7544万9436円と7位までランクアップしてきました。また、大山は地元宮崎で開催される「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で過去に2005年、2013年と優勝しているだけに最終戦での大逆転にも期待が高まります。
韓国勢の強さ
改めて上位選手を見てみると、上位3選手は、全員が今季3勝以上を挙げています。
しかしそのなかでも、現在賞金ランク2位のイ・ボミは、抜群の安定感。今シーズン26試合に出場し、日本女子プロの棄権を除くと、なんと予選落ちはゼロ。ベスト10フィニッシュを外したのもたった8試合です。
彼女の武器は、ショットの正確性。飛距離が出るほうではありませんが、平均ストローク2位(70.5793)、パーオン率3位(72.4230)、平均バーディ数8位(3.4217)というシュアなゴルフで常に上位に顔を出します。ただ、日本女子プロでは家族の事情を理由に途中棄権。精神的なショックや欠場が長引くようだと、女王王争いにも影響を及ぼしそうです。
ランキング3位の申ジエは、全英女子オープン2勝、09年のUSLPGA賞金王の肩書を持つ実力者。ポテンシャルは頭ひとつ上と言っていい選手です。
今シーズンはパッティングが好調で、平均パット数は断トツのツアー第1位(1.7547)。平均バーディ数も1位(3.7273)で、スコアの伸ばし合いになると底力を発揮してきそうです。経験、技術と選手として充実味を増している彼女が現在、もっとも賞金女王に近い存在かもしれません。
そして、現在ランキングトップのアン・ソンジュは、今季は21試合しか出場していないにもかかわらず、5勝を挙げてこの順位。イ・ボミよりも5試合も少ないことを考えると、この順位は驚異的です。平均ストロークも、イ・ボミを上回ってトップ(70.0288)におり、このまま独走態勢に入る可能性も十分に考えられます。
残る試合数はわずか5試合ですが、今後の展開を占う重要な試合が続きます。さらに白熱した戦いが繰り広げられることになるでしょう。混戦必至の女子ツアーから目が離せません!
今週の「樋口久子 森永レディス」はディフェンディングチャンピオンのイ・ボミに注目
10/31(金)から開催される「樋口久子 森永レディス」にはアン・ソンジュ、イ・ボミ、申・ジエの3選手が揃って出場予定。
ディフェンディングチャンピオンのイ・ボミ選手インタビューはこちら
「お菓子が大好きだからがんばりたい」
ゴルフネットワークでは「樋口久子 森永レディス」の2日目、最終日をとことん1番ホール生中継でお届けします。賞金女王争いも佳境に入り注目の一戦。緊張のスタートホールをぜひお楽しみに!
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