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世界ランキング161位からの挑戦、石川遼大舞台でワンチャンスを掴むことができるか？

2015年5月10日（日）午後5:05

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石川遼

PGAツアー「ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ」3日目を終えて、トップと3打差の11位タイにつけた石川遼。PGAツアーの中で最も賞金総額が高いビッグトーナメントで“第5のメジャー"とも言われる本大会。優勝すればメジャーと同等のFEDEXCUPポイントが与えられる。石川は初出場ながら難コースのTPCソーグラスで輝きを取り戻しつつある。

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今季は14試合に出場して予選落ちは6回、トップ10入りはなく、開幕戦「フライズドットコムオープン」の19位タイが今季最上位と苦戦している。FEDEXカップランキングはシード圏外の143位、現在のワールドランキングは161位まで落ちた。

昨シーズンを終えて「優勝争いできるゴルフを目指す。そのためにはショット力が必要。」と語っていた石川。

「難しいコースでも6アンダー、7アンダーで回ってくるのがPGAツアー。勝つためにはドライバーやアイアンの精度などショット力が必要。」と今シーズンに向けて明確な課題を挙げていたが、これまでショットの不調から抜け出せずにいた。

今季ショットの不調に苦しむ石川遼（写真提供：Getty Images）

今大会前のインタビューでも「ドライバーとアイアンにズレがある。アライメントが合ってない。」と納得のいく状態ではなかった。それでも「2週間ほど前からはスイングのバランスが良くなってきた。ここ数年は腰の痛みをあり、あまり体重移動しないスイングだったが、今は腰の状態も良いので、スイングのリズムとタイミングが良くなりつつある。」と復調の兆しも見えていた。

今シーズン結果の出ていない石川だが、アプローチショットは良い。スタッツを見ると、100?125ヤード、50?100ヤード以内のアプローチショットの精度ではツアー1位の記録を残している。以前、ショートゲームに関しては「アプローチとパッティングはミスをしてはいけないものだと思っている。アプローチが良ければショットでも狙って行ける。グリーンに100%乗せるのは難しいので、アプローチとパターでつないでパーを取っていくことが重要。」と分析していた石川。今大会も難コースを相手にアプローチとパターがスコアメイクに繋がっているとも言える。

「PGAツアーダイジェスト」で解説を務めるタケ小山プロも「アグレッシブなショットで攻めながらアプローチでゴルフを作って、パッティングを決める。これが石川選手が良い時のスタイル。多少ショットが曲がっても気にせず、パッティングが自分の最大のセールスポイントだと理解してやった方が良い。」とコメント。

今大会の目標は「4日間アンダーパーを出すこと」と話していた石川、この3日間は71（-1）、69（-3）、69（-3）と目標通りのアンダーパーのラウンドとなった。それでも連日ホールアウト後のインタビューでは「ショットは良く無かった」と話していた。2日目終了後には「楽しくゴルフは出来ている。ゴルフの内容はぜんぜん良く無いのにスコアはびっくりするほど良い。今まではゴルフの内容が良くても予選落ちすることが何度もあった。ゴルフってこういうものなんですかね・・・」と客観的に自分のゴルフを見つめている姿はどこか吹っ切れたようにも見えた。

昨年末には「PGAツアーに本格参戦して3年目にもなると、一緒に戦っているメンバーが勝つこともある。あの選手に出来るなら自分にも出来ると思うようにもなる。前にラウンドした時はぜんぜんひどいプレーしていたのに、ワンチャンスをものにして優勝することも。アメリカンドリームじゃないけど、チャンスをものにすることが勝つために必要なことでもある。」と語っていた石川。