?ゴルフネットワークマガジン年末特別企画? 香妻琴乃独占インタビュー「練習の成果が実を結んだパッティング」
2014年12月28日(日)午前8:00
ジュニア時代はナショナルチームで活躍するなど注目を集め、2011年春に高校を卒業後、7月のプロテストに一発合格。同年のファイナルQTで34位に入り翌年のツアー出場権を獲得したが、その後の2年は苦戦。同世代の堀奈津佳、成田美寿々、比嘉真美子らが活躍する中、香妻は2012年賞金ランキング62位、2013年は同ランキング112位とシード獲得には至らなかった。
そして迎えた2014年、昨年のQTランキングは60位とフル参戦が出来ないためレギュラーツアーとステップアップツアーを掛け持ちで一年を戦い抜いた。「サマンサタバサレディース」と「ミズノクラシック」ではプレーオフの末に惜しくも敗れたが、レギュラーツアー出場22試合で賞金ランキングは19位、最終戦にも初出場するなど飛躍の一年となった。
今シーズンは60点、優勝出来なくて悔しい・・・
Q:今シーズンを振り返って
香妻「今年(2014年)はもともと出場試合数が少なかったのでシードとかも考えていませんでした。とにかく数少ない試合の中で1試合1試合優勝するんだっていうことを目標にやった結果が優勝争いや最終戦へ出場することにつながったと思います。」
Q:シーズンの点数をつけるとすれば?
香妻「飛躍の年だね・・・と言われることも多いですが、優勝という目標には届かなかったので悔しさが残ります。だから周りから思われるほど良い年では無かったですね。点数をつけるとすれば・・・60点くらいです。今シーズンをしっかりと振り返って、オフに練習して来年は優勝したいっていう思いの方が強いです。」
毎日ショットよりパッティングを練習
プロデビュー後の2年前からパッティングへの苦手意識があったという香妻。
ツアーの平均パット数を見ると、今年は賞金女王のアン・ソンジュ(1.7620)を抑えて堂々の1位を記録。
2012年【30試合】: 1.8492(51位)
2013年【10試合】: 1.8123(※規定のラウンド数を満たしていないため順位なし)
2014年【22試合】: 1.7586(1位)
Q:今シーズンのパッティングについて
香妻「パッティングが本当に苦手だったので、毎日ショットよりパッティングを練習しました。練習の成果なのかもしれません。ただ、今シーズンもあまりパッティングが入っている印象は無かったんですが、終わってみたら1位になっていたので、これで1位なんだ・・とびっくりしました。」と少し意外な回答だった。
ウィークポイントを強化したことが結果に表れたといった手応えを感じるコメントと少し違ったニュアンスだった言葉の裏には、今のゴルフには決して納得していない、“優勝"という目標への貪欲な姿勢を感じた。
香妻「同級生や年下の選手はどんどん優勝していて、その中で私は優勝出来ていない。今までは自分で入らない入らないって思っていましたが、他の選手も同じような感じなのかなって実感できたことは自分の基準が一つレベルアップ出来たのかなと・・・」
苦手意識の強かったパッティングをどのように克服したのか?
曲がるラインでパット練習
Q:今シーズンのパッティングで変えた点は?
香妻「パッティングのポイントは"ボールのスピードコントロール"、“タッチとイメージ"、“ストロークのスピード"・・・といろいろあります。ラインやタッチによって何通りもカップに入れるラインができます。如何に自分のイメージしているラインとタッチを合わせられるかに重点を置いて練習をしました。練習の時は1球1球入れる気持ちで、けっこう曲がるラインで練習しました。」
今年はプレーオフで悔しい敗戦を喫するなどツアー初優勝へあと一歩のところまでいった。厳しい優勝争いを経験して、「緊張した時に手が動かなくなることもあるので、タッチが一番難しいです。そういう時でも、どこを動かせばいつもと同じ動作でストロークができるかを見つける練習もします。でも、緊張する場面というのは試合の中でしか出来ないと思うので、試合で経験している人が強いと思います。」と振り返った。
ツアーのスタッツを参考に練習メニューを組み立てる
Q:ツアーのスタッツは意識しますか?
香妻「去年も今年もアプロ?チがすごい苦手でグリーンを外した時のボギー率がどうしても高くなってしまい、もっとパーを拾えるゴルフが出来れば上位に行けるなと自己分析してます。今年はパッティングが良かったので、あとはアプローチだけが課題です。」
Q:プロにとってのデータの活用法は?
香妻「試合を振り返る時にツアーのスタッツを参考にします。コーチや関係者がLPGAのHPをプリントアウトしてくれるので、現状を確認したり、練習メニューの参考にしています。定期的なミーティングでは今の自分に必要なことをまとめて書き出したりしています。」
来年は開幕戦から優勝を狙っていく
シード権を獲得して臨む2015年。
最後に来年の目標を聞くと、
香妻「今年できなかった1勝を早くしたいです。開幕戦から狙っていきます。そのためにオフはしっかりと練習して開幕戦に調子を合わせていきたいです。早く1勝、優勝したいです。」と“1勝"の重みも噛み締めながら力強く来年の豊富を語ってくれた。
2014年は勝みなみの最年少優勝などアマチュア勢の活躍もあり、ツアーの若年齢化が加速しているとも言われる女子ツアー。
来年の試合数は今年と変わらず37試合だが、賞金総額は過去最高に。
注目の国内女子ツアー、2015年の主役は果たして・・・
TEAM SERIZAWA 1月放送回に香妻琴乃プロの出演決定!
ゴルフネットワークの人気番組「TEAM SERIZAWA」1月放送回に香妻琴乃プロが出演します。
こういう番組の撮影はあまり無いということで、収録後には「なかなかなれないですね(笑)」とコメント。また、芹澤信雄プロとのラウンドについては「私が人見知りでなければ質問とかたくさんしたかった・・・。」といつものツアーで戦う香妻プロとはまた違った一面も。ラウンド中のトークも必見です!
詳しい放送日時はゴルフネットワークホームページまたは公式Facebookで後日お知らせします。ぜひお楽しみに!
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