R&Aが世界各地で開催する全英オープン “インターナショナル・クオリファイングシリーズ”の狙いとは?
2012年7月12日(木)午後11:40
7月にセントアンドリュース・オールドコースで開催される全英オープンの予選会を兼ねた「?全英への道?ミズノオープン」の開催に合わせて、R&Aアジア・パシフィック ディレクターのドミニク・ウォール氏とチャンピオンシップコミッティメンバーのスチュアート・アリソン氏が来日。
全英オープン予選会やセントアンドリュースでの開催についてゴルフネットワークの取材に応じた。
セントアンドリュースは特別な場所
【ゴルフの聖地 セントアンドリュース(写真提供:Getty Images)】
ゴルフの聖地"セントアンドリュース"はゴルファーにとって特別な場所。
全英オープントーナメント実行委員会のメンバーであるアリソン氏は「セントアンドリュースの素晴らしいところはいくつもありますが、何より300年近くの歴史があるということ。18ホール中、7ホールはWグリーンといって一つのグリーンで2ホール使います。また、中には80ヤードも奥行きがあるグリーンもあるし、数多くあるポッドバンカーも特徴の一つ。それら全てが歴史と合わさってオールドコースという特別な場所を織りなしています。」と語った。
【チャンピオンシップコミッティメンバーのスチュアート・アリソン氏】
R&Aでアジアパシフィックを統括しているウォール氏も「セントアンドリュースはゴルフ発祥の地で、R&Aの本拠地がある場所でもあります。毎回開催する時は特別な気持ちになります。TVを通じてぜひその特別な雰囲気を味わってもらいたい。5年前に開催した時からコースも変わっているので、各選手がどのように攻略するか楽しみです。」と日本を含めアジア地域でも全英オープンを見てもらいたいと話した。
1番と18番ホールで2万人を収容するスタンドを建設
今年の開催についてはいくつかの変更点があることを明かした。
アリソン氏「今まではスタンドの席が緑でしだが、今年は濃いブルーに変えています。1番と18番ホールは隣り合わせとなっていますが、その周辺に大きなギャラリースタンドを作り、1番と18番で2万人が見られる予定です。スタートホールから前回の大会と違う雰囲気を感じてもらえると思います。コースも改修しています。11番のグリーンをフラットにしてより多くのピンポジションをセッティング出来るようにしたり、2番のグリーン横にバンカーを作るなど、より戦略性が求められるセッティングに仕上げています。既にプレーした選手からはポジティブなフィードバックももらっています。」
【セントアンドリュース名物 トミーズバンカー(写真提供:Getty Images)】
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全英オープン予選会の狙いとは?
【世界各地で採用されることになったミズノオープン予選会システム(写真提供:JGTO)
昨年から全英オープンの予選形式が変更となり、「インターナショナル・クオリファイングシリーズ」として日本で開催されていた「ミズノオープン」の予選会システムが世界各地で採用されることになった。今年も米PGAツアー、欧州ツアー、日本ゴルフツアー、アジアンツアー、サンシャインツアー、豪州ツアーの6つのツアーで予選会が開催されている。
その狙いについてウォール氏は「ミズノの協力を得て、1993年よりミズノオープンで予選会を行っていますが、毎年その時のベストな選手が出場権を獲得して、成功を収めています。従来のインターナショナル・クオリファイングシリーズは一日で36ホールのストロークプレーで行っていましたが、ツアーの合間を縫って予選会に出場し、一日36ホールをプレーして決めることは非常に難しいことです。しっかり4日間72ホールを戦ってベストな選手を決める。そのため、日本での実積を評価して昨年より世界各地で同じシステムを採用することにしました。今後も世界各国の良い選手を呼びたいと考えています。」
【R&Aアジア・パシフィック ディレクターのドミニク・ウォール氏】
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ミズノオープンは本戦に向けた良いテストになる
【ミズノオープン開催コースJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 】
“和製リンクス"と呼ばれる「JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部」で開催されることについては「フェアウェイやグリーンが固く、リンクスコースと非常に似た特徴があります。実際のリンクスに行った時に求められるショットや技術が必要となるので、全英オープンの本番に向けて良いテストになると思います。」と予選会に適したコースと見ている。
【関連リンク】“和製リンクス"JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で過去に勝った日本人はわずかに二人
日本の松山は優勝できる力がある
【2013年大会で最終日にアンダーパーをマークして6位タイに入った松山英樹(写真提供:Getty Images)】
世界各地から選手が参加する世界最古のトーナメント「全英オープン」。
R&Aが日本、そしてアジアに期待することとは?
ウォール氏「名前を挙げればきりがないですが、日本には素晴らしい選手がたくさんいる。中でも筆頭は2013年のミュアフィールドで6位に入り、今年のマスターズでも5位となった松山でしょう。彼がマスターズ出場のきっかけともなったアジアアマチュアゴルフ選手権で優勝した時から見ていますが、全英オープンで優勝できる力は持っていると思います。彼のプレースタイルはセントアンドリュースにもフィットすると思うし、ベストな状態で望めば最終日最終組に入っていても不思議ではないです。ぜひそうなることを願いたいです。」
「その他にも欧州ツアーBMW PGAチャンピオンシップで優勝した韓国のアン・ビョンホンやタイのベテラン、トンチャイ・ジェイディーらも素晴らしい選手なので、アジア選手の活躍に期待したいです。」
オリンピックの正式種目となる影響は大きい
【ジュニア育成に力を入れるR&A(写真提供:Getty Images)】
ジュニア育成のために様々な活動をしているR&A。
ウォール氏「世界各地でのゴルフ普及のために、R&Aではジュニア育成に毎年約10ミリオンポンド(日本円で約19億円)を費やしています。日本ではJGAと連携を密に取りながらアジアアマチュアゴルフ選手権の開催をはじめ、日本やアジア地域のゴルフの発展に務めています。」
また、東京で開催されるオリンピックの重要性についてこのように語った。
ウォール氏「2016年のオリンピックでゴルフが正式種目になった事は非常に喜ばしいことです。また、各国の政府、オリンピック委員会が予算を投じて、ゴルフの啓蒙活動が始まっていますし、オリンピックの影響を感じています。2016年の開催後には、いろいろと大きな見直しが入ると思いますが、2020以降に正式種目になるかどうかの山場を迎えると思います。リオ五輪は個人種目ですが、団体戦も入ってくる要素もあります。日本のゴルフが注目を集めるチャンスでもありますので、世界各地で一緒に盛り上げていければ良いと思います。」
全英オープン、そしてオリンピックを含め、世界中でゴルフが発展していくためにも日本、そしてアジアが重要な役割を担っている。「インターナショナル・クオリファイングシリーズ」として開催される「ミズノオープン」で出場権を獲得した選手が本戦でも活躍することを期待したい。
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