宮里藍独占インタビュー「苦しい一年だった・・・」
2015年12月28日(月)午前11:24
賞金ランキング86位と米LPGAツアーに参戦以来、これまでにない結果となった宮里藍。 最新の世界ランキングは104位まで落ちた。今シーズンの戦いを終えて宮里が想うこととは・・・。
「苦しい一年だった・・・」
今年一年を振り返ってという質問に対して、彼女からまっさきに出てきた言葉だった。この言葉からも今年一年の苦悩が見えてくる。
米ツアーに参戦した2006年、デビューイヤーからトップ10入り7回など活躍を見せた宮里はいつしか米LPGAツアーの中心選手となっていた。日本からも宮里の背中を追って、上田桃子や宮里美香、有村智恵、上原彩子らが海を渡った。宮里藍に憧れ、彼女を目標とするプレーヤーやジュニアゴルファーは多い。
そんな宮里藍がぶつかった壁・・・
「何をやっても上手くいかなかった。初めてシード落ちも経験して、一から勉強という気持ちです。」と語るように、米LPGAツアー9年目となった今年、トップ10入りは1試合もなく、予選落ちは7回にも及んだ。
シード争いという初めて経験するシーズンについて、当時の心境を語ってくれた。
宮里藍「アメリカでも日本でも、今までシードなんて考えたことが無かった。最低でもシードを取りたいと思うと、これ以上落ちるわけには行かないとか思って、どうしても結果を気にしてしまった。何かを最低限クリアするのがこんなに大変なこととは思わなかった。勝ちたいと思うのと使うエネルギーが違う。」
パッティングの不調
宮里藍「プロは改めてパッティングなんだなって思った一年だった。自分の良いところはショートゲームで、今まではパットでカバーしていたことも一年を通じて実感した。パッティングについては思いつく限りのことはやったけど、良い結果に繋がらなかった。」
今シーズンのスタッツからもパッティングの不調がスコアに影響していることがわかる。
パーオン時の平均パット数は1.881(ツアー138位)
1ラウンドの平均パット数は30.71(ツアー116位)
何をやっても上手くいかない中、それでも客観的に自分を見ることができたという。
宮里藍「ドライバーでスランプになった2008年の時より冷静に自分のゴルフと向き合えた。あの時は年齢も若くて、初めての挫折でもあったけど、自分を大人にさせてくれた。2008年の経験があったから、苦しかったけど客観的に見ることができた。」
これまでの米ツアーを振り返ってみると、2008年にスランプに陥った宮里だったが、翌2009年に米ツアー初優勝、2010年は5勝を挙げるなどスランプをバネに大きく飛躍している。だからこそ、シード落ちを経験した宮里の来年への期待が高まる。
一つ一つ自信を積み重ねて行く
宮里藍「来年はパッティングの自信を取り戻して、優勝争いに加わって1勝を目指したい。今までは“プレーヤー・オブ・ザ・イヤー"や“世界ランキング1位"とかを目標にしていたけど、今は一つ一つ自信を積み重ねて行くことが大切。」
宮里にとって来年は米ツアー10年目、そして30歳という節目の年にもなる。
これまでは年が明けてからアメリカに渡っていた宮里だが、年内には渡米して開幕に備えるという。2014年の経験を活かし、宮里がどのようなプレーを見せてくれるのか楽しみだ。
宮里藍と同じようにシード落ちとなり出場試合が限られる宮里美香、そしてQTを突破出来ず来年は下部ツアーやマンデーからのチャレンジも視野に入れる有村智恵、これまで国内ツアーに専念してきたが来年米ツアーへ初挑戦する横峯さくらなど、来年の米LPGAツアーから目が離せない。
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