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日本一をかけたティーンエイジャーたちの熱き戦い、16歳勝みなみが日本女子アマ初優勝!

2015年7月18日(土)午後2:30

日本女子アマチュアゴルフ選手権競技が6月23日(火)?27日(土)の5日間に渡り、北海道の札幌ゴルフ倶楽部・輪厚コースで開催された。

今年で57回目を迎える本大会だが、ここ10年の歴代チャンピオンを見ても、2003年宮里藍、2004年宮里美香、2005年諸見里しのぶ、2009年藤本麻子、2010年酒井美紀、2011年・12年比嘉真美子とその後ツアーで活躍する選手を輩出している。2013年に優勝した森田遥は今年米国の下部ツアーで優勝し、7月に開催される全米オープンにもアメリカ予選会をトップ通過して出場を予定している。

この伝統あるアマチュア日本一を決める大会。今年の注目はプロトーナメントで優勝した実積もある勝みなみをはじめ、昨年の「日本女子オープンゴルフ選手権競技」で3位に入った永井花奈、今年の「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」で10位タイに入りローアマを獲得した稲見萌寧、ステップアップツアー「ラシンク・ニンジニアRKBレディース」で史上3人目となるアマチュア優勝を成し遂げた新垣比菜らプロトーナメントでも実力を発揮するアマチュア選手が名を連ねた。

(写真提供:Getty Images)

2日間36ホールのストロークプレーで行われた予選ラウンドで1位となったのは、稲見萌寧(日本ウェルネス高等学校 1年)。第1ラウンドをトップと1打差の2位でスタートした稲見は2ラウンドでもスコアを伸ばし、67-69の通算8アンダーで初のメダリストに輝き、10月に石川県の片山津ゴルフ倶楽部・白山コースで開催される「日本女子オープンゴルフ選手権」の出場資格を勝ち取った。身長165cmという恵まれた体格の稲見はプロトーナメントでも実積もあり、将来を嘱望される期待の逸材なだけに今後の活躍も期待される。

【メダリストの稲見萌寧/日本ウェルネス高等学校1年(写真提供:Getty Images)】

稲見のほか、予選ラウンド上位32名が決勝ラウンドのマッチプレー進出となり、永井花奈は通算2オーバーで予選敗退となった。

マッチプレーは大会3日目に第1回戦、第2回戦、大会4日目に準々決勝、準決勝がそれぞれ18ホールのマッチプレーで行われ、最終日に決勝36ホールのマッチプレーという過酷な戦いだ。

【ステップアップツアーで史上3人目の優勝を果たした新垣比菜/興南高等学校 2年(写真提供:Getty Images)】

今季のステップアップツアーで優勝した新垣比菜(興南高等学校 2年)は2回戦でディフェンディングチャンピオンの蛭田みな美 ( 学校法人石川高等学校 3年)に敗れた。メダリストの稲見はベスト8まで駒を進めるが、準々決勝で山内日菜子( 山梨学院大学 1年)に敗れる。何が起こるかわからないマッチプレー、しかも1発勝負のトーナメント、ノックアウト方式で勝敗が決まっていく中、勝みなみ(鹿児島高等学校 2年)は順当に勝ち星を重ね、決勝へ進出。

決勝の相手は王天?( 高松中央高等学校 1年)。

決勝トーナメントに入り、1回戦:4 and 3、2回戦:5 and 4、準々決勝:3 and 2、準決勝:3 and 2で勝利するなどマッチプレーの強さを発揮していた。

そして迎えた最終日。前半18ホールは一進一退の攻防が続いたが、前半18ホールの上がり2ホールで勝がポイントを重ねて2UPとすると、そこからは勝の独壇場に。19ホール、20ホールも奪い4UPにリードを広げる。その後も終始、ゲームをリードした勝が6and5で貫禄勝ち、念願の日本女子アマのタイトルを手にした。昨年の日本ジュニアに続く日本タイトルの二冠達成は宮里藍、宮里美香、比嘉真美子らに続く快挙達成となった。

【日本タイトル二冠達成の勝みなみ/鹿児島高等学校 2年】

優勝インタビューでは「小学校6年から出場している日本女子アマだから本当に優勝できて嬉しい。マッチプレーは苦手だったけど、これで少しゴルファーとして成長できたかも…。 この大会、予選からパッティングが不調だったけど、今日の決勝戦はそのパッティングが良く入ってくれた。 前半、ショットが左右に荒れていたがパットが救ってくれた感じでした。対戦相手の王さんも凄く強い方だった。 このホール(31ホール目)を取れば優勝だ…と自分は知っていたがキャディーをしてくれたお母さんは全く気付いてなくて次のホールに行くつもりだったと言ってました…。この日本女子アマ優勝でさらに自信が持てたので今後も頑張ります。」と今後の飛躍を誓った。

来週7月1日には17歳の誕生日を迎える勝みなみ。常にオリンピック出場を目標を公言してきた勝だが、日本タイトルを手にしたことで今後のプロ転向に関する動向にも注目が集まる。

プロのトーナメントを含め若年齢化が進む女子ゴルフ界。2000年の出場選手平均年齢は27.7歳だったが、昨年は17.17歳とほぼ10歳も若くなっている。マッチプレー進出者32名の平均年齢を見ても2000年は20.3歳だったが、今年の顔ぶれを見ると、勝みなみ、稲見萌寧、新垣比菜らを含め高校生が19名と圧倒的に多く、大学生はわずかに5名だった。中でも勝と同じ高校2年生は8名で最も多い。当然、この背景には高校卒業後にプロ転向する選手が増えているという要因もある。

【マッチプレー進出者32名】
中学1年生 0人
中学2年生 2人
中学3年生 6人
高校1年生 7人
高校2年生 8人
高校3年生 4人
大学1年生 1人
大学2年生 2人
大学3年生 1人
大学4年生 1人

2020年のオリンピックを目指し、勝みなみ世代が今後プロトーナメントでどんな活躍を見せてくれるか益々楽しみだ。

5日間に渡り熱戦が繰り広げられた「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」の模様はゴルフネットワークで7/12(日)午前10時?11時30分に放送します。ぜひお楽しみに。

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