タイガーはもはや「パワーで張り合えない」 スランプ脱出の糸口は…?
2016年5月4日(水)午後0:25
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タイガー・ウッズが1年で5勝を挙げ、PGAツアーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのはたったの2年前。しかし、その2013年以来勝利の無いタイガーは、前々週の全米オープンでプロ転向後最悪のスコア(36ホールで156打)を叩くなど、このところ自己ワースト更新が続き、泥沼のスランプには復調の兆しが見られない。
(写真提供:Getty Images)
今週のザ・グリーンブライアー クラシックが全米オープン以来の出場となるタイガーだが、今季これまでを振り返ると、80台のラウンドが3回だったのに対し、60台がわずか2回にとどまり、今季出場6試合のうち3試合しか予選通過がないなど、過去の成績を見れば不安要素しかない。一体何が原因でこのような状況となったのだろうか。
タイガーのこの惨状について、以前から親交の深いスティーブ・ストリッカーは「何よりも自信の低さに問題がある。それはどんな選手でもぶち当たる壁で、手探り状態のような感じ。コースに出ても自分のしていることが分からなくなり、色々なことを試し過ぎて自信がどんどん下がっていく。タイガーはそういう状況なのではないだろうか。私が2005年前後に経験したものと似ている」とその原因を分析した。
一方で、米国Golf Channelの解説者であるアーロン・オバーホルザーは、2013年当時との違いに「手術」を挙げ、今のタイガーのスイングには大きな問題が1つあると話す。「ダスティン・ジョンソンやジェイソン・デイ、ローリー・マキロイにパワーで張り合おうとしているように見えるが、それは無理でしょう」と語るオバーホルザーは、パワーを取り戻そうとしているタイガーが強くスイングしすぎていることに問題があるとし、そのプレーは手術をした背中と左ひざに負担をかけていると指摘。
「その2か所をカバーしながらできるスイングが必要となるが、背中と左ひざに問題を抱えながらパワーをつけるには限界があり、傷めた箇所に負荷をかけることなくパワーを出すことは難しい」としつつ「とにかくスイングをもう少し遅らせ、ショットの正確性を重視させれば、もっと活躍できると思います」とスランプ脱出の糸口について語っている。
タイガーが今後どのようなプレーを選択するのか、今週のザ・グリーンブライアー クラシックでの結果がそれを示唆することになるのかもしれない。
7月1日放送 ゴルフセントラルより
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ザ・グリーンブライアー クラシックは全ラウンド生中継!
ビュイックオープンが前身、2010年から同大会名となった。開催コース「ジ・オ?ルドホワイト」は26名の歴代米大統領も滞在している全米有数のリゾートだ。3日目は米国の独立記念日となるため、大きな盛り上がりをみせるだろう。昨年大会では、最終日2打差でスタートしたアルゼンチンのアンヘル・カブレラが「64」と爆発し優勝。メジャー2勝を挙げているビッグネームは、意外にもPGAツアー初タイトルだった。
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