世界ランクNo.1に浮上のJ.スピース、優勝のJ.デイに脱帽「今までで一番納得できる負け方だった」
2015年9月5日(土)午後2:09
現地時間16日に幕を閉じた全米プロゴルフ選手権。ジェイソン・デイが悲願のメジャー初勝利を挙げた一方で、デイと同組で優勝を争ったジョーダン・スピースはメジャー年間3勝という夢を叶えられなかった。
しかし、偉業達成を逃したスピースは「今までで一番納得できる負け方だった。今日のゴルフは上出来。決勝ラウンドはトータルで11アンダーだったし、最初の2ラウンドも難しいコンディションでのプレーだったのに優勝争いに残れた」とコメント。通算20アンダーというメジャー記録を叩きだしたデイを称えながら、3打差の単独2位で終えた今大会への満足を口にしている。
「今日は中盤で思ったようにスコアを伸ばせず、最後までジェイソンにプレッシャーをかけようと思ったが、ダメだった。彼は全てのティーショットをドライバーでセンターに置いていた。もし大会前に最終日に7アンダーか8アンダーを出さなければ優勝できないと知っていたら、わざと予選落ちしていたかもしれないね(笑)」
デイがメジャー記録をマークするなど今大会の優勝争いは超ハイレベルなものだっただけに、スピースの口から冗談が飛び出したのも半分本音というところだろうか。少なくとも「17アンダーで優勝できないなんて想像していなかった」という言葉は本心にちがいない。
それでも、これでメジャー過去4試合を優勝、優勝、4位タイ、2位で終えたスピースは、今大会17位のローリー・マキロイをかわして世界ランクNo.1に立つことに。「優勝はできなかったが、大きな収穫はあった。ボクのチームにとって世界ランキングNo.1は最高にうれしいこと。ずっと目標にしていたことが叶ったんだからね」と語る22歳は、97年のタイガー・ウッズに次いで歴代2番目に若い世界王者となる。
これを境にスピースの時代が到来するのか。世界の頂点に立った若武者の今後に注目したい。