“フェアウェイキープ率100%、パーオン率94.4%” 全米女子初日ウェブが使わなかった唯一のクラブとは?
2015年7月31日(金)午後1:10
悪天候によりサスペンデッドとなった米女子ツアーの今季メジャー第3戦「全米女子オープン」初日、暫定トップタイに立ったのはオーストラリアのカリー・ウェブ。
10番スタートのウェブは前半パープレーで折り返すと、後半の2番、4番、6番、8番ときれいに偶数ホールでバーディを奪い、66の4アンダーでフィニッシュ。
前日降った雨の影響でウェットな状態となり例年の全米女子オープンと比べるとスコアが伸びやすい状況となった初日。ホールアウトした中でアンダーパーはウェブをはじめ、モーガン・プレッセル(-2)、ステイシー・ルイス(-1)らわずかに11名となった。世界ランキング2位、メジャー初制覇を狙うリディア・コはイーブンパーで初日を終えている。
大会二日目はゴルフネットワークで7/10(金)深夜3時から5時間に渡り生中継!
フェアウェイキープとパーオン率が鍵を握る?
(写真提供:Getty Images)
左右のドッグレッグ、そして打ち上げの多いランカスターCC。
ウェブは14ホール中、100%となる14ホールでフェアウェイをキープ。トップタイで並んだマリナ・アレックスもフェアウェイを外したのはわずかに1ホールだけだった。また、パーオン率を見てもウェブ、アレックス共に94.4%と18ホール中にわずか1ホールしか外していない。
ホールアウト後のインタビューでウェブは「今日は全てのホールでフェアウェイをヒットし、最終ホールとなった9番以外は全てのホールでパーオン出来たし、バーディーを取ったホールは全てピンに寄っていました。アイアンショットが良くて、最初の9ホールでもチャンスがたくさんあったけど、後半の2番パー4のセカンドショットをピンの近くにつけて、ようやくアンダーパーに持っていけたことで後半は良い流れができました。」と初日のプレーを振り返った。
ウェットなコースコンディションとなったためロングヒッター有利と思われたが、ウェブのドライビングディスタンスは初日242.5Y。
「今日のセッティングをプレーした印象では飛距離で有利・不利がわかれるような感じはしませんでした。グリーンがソフトなので距離がない選手が長いクラブで打っても止まりますし、例えば8番ホールでは5番ウッドでピン手前2m以内に止めることが出来ました。つまりどのクラブを持っても止められるということです。」とウェットな状況でも飛距離は関係ないとの見解を示した。
好スコアの要因は全てのクラブを使ったコース攻略?
(写真提供:Getty Images)
今大会のコースの特徴について、「自分が何をやるべきかがはっきりと見えるコース。ティーショットは右へも左へもうまく打てないといけないし、クオリティーの高いアイアンショットが求められます。」と話すウェブは、大会初日に6番アイアン以外全てのクラブを使用したという。
「8番のティーで少し待つ時間があったので、今日打ったショットを思い返していたら、6番アイアン以外全てのクラブを使っていたことに気づいたんです。全てのクラブが試されたということは、とても良いコースセットアップだったということです。」とコメント。
初日のドライビングディスタンスが242.5Yだったウェブはウェットなコースコンディションだったことについて、「良いスコアを出さなければならない日だと思っていました。今日のセッティングをプレーした限り、飛距離で有利・不利がわかれるような感じはありません。8番ホールでは5番ウッドでピン手前2m以内に止めることが出来ましたし、グリーンがソフトなので距離が出ない選手が長いクラブで打っても止まります。グリーンも思っていたようなスピードではありませんでしたが、上からのパットは難しかったです。」と飛距離については関係ないとの見解を示した。
一方で、「今日もたくさん雨が降りましたし、これからも降るという予報が出ているもで明日以降はもっとピンポジションが難しくなると思います。」と二日目以降のコースセッティングを警戒。
(写真提供:Getty Images)
2000年と2001年には全米女子オープンを連覇しているウェブは2006年の「クラフトナビスコ選手権」以来メジャー優勝から遠ざかっている。今季は未勝利ながらも6月のメジャー2戦目「KPMG女子PGA選手権」では7位タイに入るなど、この一ヶ月でトップ10入り3回と好調をキープ。
「ずっとゴルフの状態は良いと思っていましたが、あとは忍耐力さえつけば勝てると思っています。先月のKPMG女子PGA選手権でも良いプレーが出来ましたが、あの時は朴仁妃が信じられないくらい素晴らしいプレーをしていました。今週はあまり結果を期待し過ぎずに、プレッシャーがかからないようにプレーすることを意識しています。」と、全米女子オープン20回の出場経験を持つベテランならではのメンタルコントロールで9年ぶりのメジャー制覇を虎視眈々と狙う。
また、メジャー最難関と言われるUSGAのコースセッティングについては「ここではショットだけでなく感情やメンタルのコントロールも大事です。特に最初の数ラウンドは熱くなりすぎても冷めすぎてもいけません。」と平常心を保つことの重要性をポイントに挙げた。明日二日目以降のコースセッティングにも注目だ。
全米女子オープンゴルフ選手権全ラウンド生中継
海外女子メジャー第3戦「全米女子オープンゴルフ選手権」今年の開催地ランカスターCCは、1900年に設立されたペンシルバニア州随一のプライベートクラブ。日本勢悲願のタイトルへ向け、今年もなでしこ達が世界に挑戦する。
※注意※
権利上の都合により、GOLF NETWORK PLUS TV等での、パソコン・スマホ・タブレットによる「全米オープンゴルフ選手権」の配信はございませんのでご了承ください。